フランスのカフェ・レストラン業界を変える、2つの変革(その1) 全面禁煙法 クリスマスや年末に向けて、華やかなムードが高まってきたフランス。しかしカフェ・レストラン業界の2006年は、最後まで、はらはらの年になりそうだ。困惑の発端は10月。公共施設での全面禁煙の実施と、ホテル・レストラン業界の週35時間制への移行の可能性が続けて発表されたことだ。 まず全面禁煙は10月8日、ドミニク・ド・ヴィルヴパン首相によって、2007年2月1日から公共の場での全面禁煙を実施することが発表された。カフェやレストラン、バー、ディスコ、ホテルでは、時間の猶予は認められ、11カ月後の2008年1月1日から実施される。禁煙推進派議員によって「完全禁煙」法案が国会に提出されてから約1年。施行が正式決定。予想より早い時期からの実施が決まった。 完全禁煙が実施されるのは、企業、学校、病院、ホテル、カフェ、バー・