人を動かすための直接的な方法がうまくいかないときは、間接的な手法のほうがよい成果をもたらすことがある。 文=マーサ・クローマー 翻訳・ディプロマット いまどきのフラットな組織では、「命令」ははやらない。しかしながら、「協働」の時代、人を思うように動かすのは至難の業だ。ストレートにものを言っても通じない相手を従わせるための奥の手とは。 人を管理することはかつてほど簡単ではなくなっている。企業はフラット化し、「命令」よりも「協働」で働くようになった。また、ネットワーク化された組織の登場により、新しい形の協働が必要になっている。さらに、グローバル化によって、文化的に多様な相手と仕事をする場合、人を動かすためのわれわれ[アメリカ人]の従来のアプローチ、つまり、力強く率直な物言いをするというやり方は、必ずしも最善の策ではない。 人を動かすための直接的な方法がうまくいかないときは、間接的な手法のほう