米国がどの国とどんな関係を結ぼうと、われわれがああしろこうしろと言うべきことではない。それは北朝鮮との関係でも同様だ。米朝関係の真の改善は、韓半島(朝鮮半島)の平和と安定をもたらし得るという点で、むしろ歓迎すべきことだ。 しかし、米朝関係の改善には非常に重要な考慮すべき事項が2つある。その1つは北朝鮮の核兵器であり、もう1つは北朝鮮住民の人権だ。米朝関係の問題が韓国の安全保障を度外視したり、場合によっては韓国の安全保障の脅威になる恐れがあるのであれば、われわれは手を叩いて喜んでばかりいるわけにはいかない。米朝関係の改善が金正日(キム・ジョンイル)体制を強固にし、北朝鮮住民の経済的苦痛と人権弾圧による苦しみを引き延ばすことになるのならば、韓国人として問題提起して当然だ。 ところが韓国の左派は、6カ国協議北京合意をきっかけとした米朝の接近を歓迎し、こうした当然の問題提起や懸念に関しては「韓