BUMP OF CHICKENの一部の信者が痛かったり盲目的だったりする理由について考えてみた。作品そのものの批判ではなく、あくまで聞き手の側の問題についてである。 あくまで推測…どころか決め付けに近いが、彼らの多くは過保護な家庭で育ったんじゃないのか。 過保護な家庭で育ち、個性の必要性が謳われてきた世代が、ひとたび中学や高校などの“社会”(もっとも実際の社会に比べたら狭い空間ではあるが)に触れたとき、個性尊重を志向したために肥大化しすぎた自尊心はひどく傷つけられる。 この傷ついた自尊心を回復するために「君は一人じゃない」「みんな君を馬鹿にしたりするけど君は正しい」みたいなメッセージの曲を反芻して、無理やり自尊心を回復させたことにするのではないか。 こうした人にとってバンプの曲は本来の音楽性以上に「擬似的な自己承認を恒常的に与えてくれる装置」と化している。だがこれは対人関係の中で得られる根