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読み物に関するcarl_bのブックマーク (6)

  • 江戸の醜聞愚行

    安永五年(1776)十月の初め、あらめ橋のたもとで、浅草鳥越の秋田新田藩の屋敷で勝手向を勤める細田藤兵衛が斬り殺されたが、犯人は知れなかった。 二十四日になって、訴人する者があって浪人の島田久助の仕業とわかり、召し捕られた。 もともと、藤兵衛と久助は秋田新田藩で同役だったが、不正があったとしてふたりとも調べを受けた。 藤兵衛は悪知恵が働き、口もうまい。すべてを久助に押し付けた。 このため、久助は藩を追放されて浪人となった。いっぽうの藤兵衛は軽微な叱責を受けただけだった。 十月の初め、久助は堺町の芝居見物に出かけたが、金がないため、席は一番安い切落だった。 ふと、桟敷に藤兵衛がいるのに気づいた。身なりもよく、かなり裕福な様子である。 「つい先日まで肩を並べる同役だった。いま、俺が浪人なのに対し、やつは羽振りがよさそうだ。俺がこうなったのも、やつの讒言のせい。くそう」 もはや久

  • 「中立国の戦い スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫)posted with amazlet at 09.09.29飯山 幸伸 光人社 売り上げランキング: 38634 Amazon.co.jp で詳細を見る 「中立国の戦い」は3つの中立国の歴史に焦点をあてたです。3国とは、スペイン、スウェーデン、そして永世中立国として有名なスイスです。他にも中立国は多いのに、なぜこの3国なのでしょう? それはこれらの国が、あの第二次世界大戦のさなかすら中立政策を貫き、成功した国だからです。 そこにはいったいどんな秘密が、そして苦労があったのでしょうか。 中立政策の義務スイス国旗。色を反転させると赤十字の旗になる。 中立といっても色々ありますが、書で問題にしているのは戦時中立です。戦時中立とは戦争をしている両陣営のどちらにも味方せず、公平に接することです。中立国は以下の義務を果た

    「中立国の戦い スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標」 - リアリズムと防衛を学ぶ
    carl_b
    carl_b 2009/10/01
    サイド6も中立だったのに核攻撃されそうになったりで大変だったからなー
  • 戦争はなぜ起こるか4 時刻表と第一次世界大戦 - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦争はなぜ起こるか―目で見る歴史 (1982年) 作者: A.J.P.テイラー,古藤晃出版社/メーカー: 新評論発売日: 1982/08メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログを見る「戦争はなぜ起こるか」はテイラーという有名な史家が書いた著作です。原題は「HOW WARS BEGIN」。中身はタイトルの通り、戦争がいかに開始されるかを書いています。フランス革命戦争から冷戦までの主だった戦争を取り上げています。 このは読み物としても面白く、多くの示唆を与えてくれます。戦争の原因は百万通りもあるとしても、その中で「錯誤」と「不合理」が含まれないものは一つもないようです。 前回の普仏戦争の記事では、ビスマルクを取り上げました。ビスマルクは戦争政治の手段として見事に制御しました。ところが今回の第一次世界大戦では、戦争の論理が政治を動かし、ヨーロッパ全域を空前の大戦争に追いやりました

    戦争はなぜ起こるか4 時刻表と第一次世界大戦 - リアリズムと防衛を学ぶ
    carl_b
    carl_b 2009/09/11
    id:KIGAS 政商というやつですか?ちょっと興味があるんで代表的な人物とか教えてもらえませんか?参考文献などもあれば是非。
  • オーバーストック

    根据调查发现回转遥知终会使用耐火砖提升了窑体的散热性能,与此同时也能够避免窑体受到损伤延长设备的使用寿命,而如今品质更好...

  • 暗殺しながら生きていく

    (フィクションです) 大学院を修了後に上京して、大手の暗殺系企業で五年間勤務していた。エキサイティングな職場だった。厳しい先輩と、ハードな仕事を次々こなした。待遇は悪くなかった。三年目には年収が手取りで一千万円を越えた。ただし昼夜もなければ公私もなかった。殺しても殺しても依頼は尽きなかった。この激務は終わりのない日常なのだと気付いたちょうどそのとき、仲の良い同期が死んだ。ブレインストーミング中に流れ弾が頭部を撃ち抜いたのだ。桜散る春のことだった。 ゴールデンウィークも休みなく働き続けた僕は、翌週に四十度の熱を出した。近くの病院が出した診断結果は「ただの風邪」。それだけ体が弱っていたのだ。やりかけのプロジェクトがあったのでなんとか会社へ向かおうとしたが、体は動かなかった。動け、動いてよ、という言葉を自分に呟いた。動かない。結局、東京に来てはじめて自宅で時間を過ごすことになった。一日が長かった

    暗殺しながら生きていく
  • さよならお兄ちゃん - Everything You’ve Ever Dreamed

    優しさに溢れる僕は冷蔵庫のためにだって祈りを捧げる。もし冷蔵庫による冷蔵庫のための天国があるのなら無事に辿り着いてほしい。工場のラインで生き別れてしまった親兄弟と再会してほしい。ブリーフにタンクトップ・シャツで暑さに反抗しながら祈る。 昨日、冷蔵庫が壊れた。暑さで中身の腐れるもの全てが腐り、僕は不貞腐れ異臭のなかで「オエェェェ!ウエェェェ!」と呻き声やら鳴き声やら喘ぎ声やら何が何だかわからない奇声と涙を垂れ流しながら冷蔵庫を掃除した。この冷蔵庫は家を改築した際にやってきたのだから丸18年使ったことになる。大往生。長い間、台所の隅から僕の家族に起こったことをその白いボディーに映してきたわけだ。 「そこにある」が当たり前。そういう存在が無くなってしまうのは少し寂しいものだ。もっとも以前と比べると製氷に時間がかかるようになっていたし、時折ブモーップリュプリュと異音を立てたりしていたので「そろそろ

    さよならお兄ちゃん - Everything You’ve Ever Dreamed
    carl_b
    carl_b 2008/07/29
    書き出しの一文が海外文学の翻訳みたいでとても好き
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