ヘッドホンアンプでもバランス駆動が割と増えてきて、最近では入門機レベルですら搭載している機種が増えています。 個人的にはこの風潮に懐疑的なので、自戒の意味も込めてバランス駆動について現在私の考えを述べてみたいと思います。なお、今回の話はあくまで据置型の話で、ポータブルの話は別に置きます(私自身が殆ど使用経験が無いため)。 1.バランス駆動はスピーカーのBTL駆動と同じ原理 ヘッドホンにおけるバランス駆動は、スピーカーでのBTL(ブリッジ)駆動と同じです。私は技術者では無いので詳細な説明は省きますが、主なメリットとして、 ・必要な回路は2倍だが、出力は理論上4倍取れる(実質的には2倍程度かそれよりやや上程度) ・S/N比が良くなる(出力4倍になるがノイズは2.8倍にしかならない為) ・スルーレートが向上する 等が挙げられるようです。但し注意点として、 ・電源部由来や外来ノイズは減らせるがアン