Profile うおつか・じんのすけ 食文化史研究家。1956年、福岡県北九州生まれ。大学で農業を学び、その後バイク店を18カ月間、古道具店を10年間経営。以後、健康的で無駄のない食生活を提言し続ける。『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』『うおつか流 大人の食育』など著書多数。最新刊は『冷蔵庫で食品を腐らせない日本人』。 これは昭和10年代のレシピをもとに再現してみたんですが、いやはや、ハイカラですね。「サンマ、塩焼き、大根おろし」といったニッポニアニッポン流とはかけ離れております。それにつけても昭和の初期、何で牛乳焼きだったんだろー?と考えてみたですよ。 当時は冷蔵庫が普及してないし、流通も不便だったから鮮度のいいサンマではなかったハズ。生サンマといっても腐敗予防のため、ひと塩したものと考えるべきでしょうね。そんな鮮度だから当然生臭かったでしょう。その生臭さを消す意味で牛乳漬けにしたのです