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ブックマーク / jmiyaza.hatenablog.com (2)

  • N・ウェイド「5万年前 このとき人類の壮大な旅が始まった」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

    イースト・プレス 2007年9月 こういうが好きなのだなあ、と思う。 大分以前、ローレンツのをはじめて読んだときのことを思い出す。30歳すぎたころだと思う。子供ができ、育児というようなことを考えていて、精神分析の説を信じていた。伊丹十三さんや岸田秀さんがさかんに精神分析の啓蒙活動をしていた。伊丹氏が「男というのは馬鹿だ。仕事という誰でもできる他人が代替可能なことをするために、自分の子供を育てるという自分にしかできないことを放棄している」というようなアジテーションをしていた。今から思うとこの伊丹発言はかなりとんでもないもので、女性を家庭に閉じ込めるイデオロギーであるという批判がまずでてきそうであるし、今なら「子育ての大誤解」(J・R・ハリス 早川書房 2000年)といったほうからの反論もありそうである。そもそも精神分析の権威が随分と低下した。しかし、その当時は精神分析を信じていたので、ロ

    N・ウェイド「5万年前 このとき人類の壮大な旅が始まった」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)
  • 小谷野敦「『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

    新潮新書 2009年4月 漱石の『こころ』を論じたものではなく、副題のように、どのような文学作品を薦めるかを示したものである。 小谷野氏の読書量は驚くべきもので、前の『里見紝伝』でも里見氏の全作品を読んだといい、そんなことは「時間さえ掛ければ誰にもできる」とこともなげに書いていたが、書でも「十年くらい前からは、意図的に、未読の古典名作を読むようになり、たいていは読み終えたのではないかと思っている」と書いている。丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士・三氏による『文学全集を立ちあげる』(文藝春秋 2006年)などを読んでも、なんでみんなあんなにたくさんを読めるのだろうと思う。何もせずに朝から晩までを読んでも一日3冊、年に千冊ではないだろうか。十歳から七十歳まで読んでもたったの六万冊である。もちろんばかり読んで暮らすわけにはいかない。実際には一生かかって一万冊がやっとではないだろうか? 同じを二

    小谷野敦「『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)
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