TPPの推進に当っては、特に農業関係者の反発が非常に強い。 結果だけを見ると、野田政権は農家への戸別補償を行ってTPPを推進することになりそうだ。教科書通りの農政を行っていると言えるのだが、なぜここまで反発を受け、あらゆる方面から不評を買っているのだろうか。 本来なら関税廃止とセットで考えるべきだった農家への戸別所得補償の問題が、最初から切り離されて議論されてきたのが原因で混乱が起きていると考えられる。この2つの政策をクロスして考えると理解しやすいと考える。 なぜ野田政権の農業政策が評価されないのか? TPP推進派、反対派からともに評価されない理由を考えてみた。野田政権の農業政策と言うより、民主党政権の農業政策と言った方がいいだろう。農家が評価しないのは当然として、それ以外の理由を列挙してみた。 先に戸別補償を打ち上げて、政権獲得のネタに利用した。 有識者の中には農産物の関税が撤廃される過