専門的な情報を、立場の違う人に「分かるように説明する」のは難しいものです。このブログは「技術屋が説明書や提案書を分かりやすく書く」ために役に立つ情報をお届けします。 何度か浮かび上がっては消えてきたサマータイム制という議論がまた出てきたようですので、(いろいろと忙しいのですが黙ってはいられず)書くことにしました。とにかく実務的に不可能ですから。本当に。 情報システムにおいては、「所定の順番通り、所定の時刻に起動しなければならない仕事」がいろいろとあります。一般のユーザーとしてパソコンを事務作業に使っているだけだとこの種の仕事のイメージが湧きませんが、たとえば銀行振込の処理などがその例です。 「午後3時以後の振込依頼は翌日扱いになる」とかよくありますよね? ああいう処理は午後3時以後の振込をまとめて翌日の所定時刻に処理してるわけです。 サマータイム制に移行するためには、この種の処理もサマータ
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして報道番組、音楽番組を制作。 2001年米コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年、作家/コンサルタントとして独立。主な著者に『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)、「スタンフォードでいちばん人気の授業」(幻冬舎)、『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』(日経プレミアシリーズ)など。BIPROGY(旧・日本ユニシス)株式会社社外取締役。佐藤智恵オフィシャルサイトはこちら ハーバードの知性に学ぶ「日本論」 佐藤智恵 世界に数多くのスーパーエリートを輩出してきたハーバードビジネススクール。その授業では、「日本」が教材となることも少なくないという。この連載では、作家・コンサルタントとして活躍する佐藤智恵さんがハーバー
「メタボ健診」を受けたすべての人のデータを蓄積して、医療費の抑制につなげようと厚生労働省が整備したシステムに設計ミスがあり、およそ20%の人のデータしか活用できない状態だったのに運用が開始されて6年経った今も改修されていないことが会計検査院の調べで分かりました。 しかし会計検査院によりますと同じ人のデータでも健康保険証の番号などが半角文字と全角文字といった異なる形式で提供されると暗号化した際に同じ人のものと認識されなくなるなどの設計ミスがあり、平成23年度からの2年間ではメタボ健診を受けた人の22%しかデータを突合できなかったということです。国は昨年度までの7年間にメタボ健診に1200億円余りの補助金を投入していますが、その効果の検証にもシステムを十分活用できない事態となっています。 厚生労働省は3年前には突合率が低いことを把握しましたが、原因が分からず改修していなかったということで、会計
システムの時代と日本人 「システム工学の7人の侍」(The Seven Samurai of Systems Engineer-ing)ということを言い出した人がいる。アメリカの著名なシステム工学者であるJames Martin氏である。システム工学に7名のリーダがいるという話かと思ったらそうではなく、システムの七つの見方、あるいは種類を言うそうである(SEC journal 2015年3月号参照)。筆者はこの言葉を聞いて全く別の連想をした。 ご存じのように黒澤明の映画ではそれぞれ個性豊かな7人の侍が見事な連係プレーで野武士を撃退するが、これこそシステムの原型ではないか、と思ったのである。 まず野武士の襲撃から村を守る、という目的が設定される。仕事を請け負ったリーダ格の勘兵衛は、目的を達成するには最低限7人の侍と農民の武装が必要であると考える。これは一種の設計である。7人の侍をリクルートす
NHKスペシャル「仕事と子育て 女のサバイバル 2013」という番組の中で、宇野常寛氏が「核家族でこどもを育てるなんて無理ゲー。超裏ワザとか使わないと攻略不可能。それを今まで専業主婦っていうどうみてもジェンダー的にだめでしょってものを導入してなし崩し的にやってきた」と発言していて、「そうそう!」と思った。 よく少子化の原因について、「女性の社会進出が進んで、選択肢が増えたから」という言い方がなされることが多いけど、それはちょっとどうなんだと思う。実際は、「今まで専業主婦っていうどうみてもジェンダー的にだめでしょってものを導入してなし崩し的にやってきた」からなんだよね。 例えば、今までは奴隷制によって社会システムを維持してきたのが、それがうまくいかなくなったからって、「奴隷が解放されたことによって、社会の生産性が低下したんだ」と言うのは、それはあまりにも元奴隷層に対してデリカシーがないんじゃ
2ちゃんねるもそうだし、そもそもインターネットという場所自体、昔はたしか、普段言えないような本音が話せる場所として紹介されていた。 ネットとリアルの境界は薄くなった。普段から携帯電話を使いこなしているような人たちは、たぶんTwitter ぐらいで喜んでる自分みたいなのよりもはるかに先を行っていて、ネット世間が実世界にはみ出したお話が、前より増えてきてる気がする。 この国には昔から、建前とか常識とかいうものがあった。常識というものは、サランラップみたいに薄くて透明で、そのくせ大人の体重を支えるぐらいに丈夫なものだったけれど、ネット世間と実世界とを隔てていた薄膜が、ここに来てついに破れるんじゃないかと思う。 常識というものは、一度破れるとあっという間に書き換えられる。 風向きは一瞬で大きく変わる。「常識知らず」の人間は、ごね得競争で圧倒的に得をするから、「常識なんてないんだ」が新しい常識になっ
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