タグ

ブックマーク / econ101.jp (6)

  • ニック・ロウ 「ところで、『政府の予算』と『家計の予算』ってどこがどう違うの?」(2017年10月27日)

    おそらくあなたも目にしたことがあるだろう。 経済学に疎い素人が「政府は、家計と同じように、収入の範囲内で暮らさなくちゃいけない」みたいな発言を口にしているのを。そして、経済学者がその発言主を指さして嘲笑し、「そんなのは誤謬だ」と断罪しているのを。 さて、質問だ。「政府の予算」と「家計の予算」ってどこがどう違うんだろう? その違いって重要なんだろうか? これらの問いに私なりの回答を寄せるのが今回のエントリーの目的だ。「教育的な」側面を持つエントリーといっていい。 「政府の予算」と「家計の予算」を分(わ)かつとされる違いのうちで、質的にも量的にも重要な意味を持つ違いって果たしてあるんだろうか? 私にはその点が明らかじゃないのだ。 1. 政府は、強制力を行使して(あるいは、強制力を行使する可能性をちらつかせて)収入(税収)を増やすことができる。家計は、そうはできない。 この違いは、政治絡みで重要

    ニック・ロウ 「ところで、『政府の予算』と『家計の予算』ってどこがどう違うの?」(2017年10月27日)
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2023/04/08
    「中央銀行が2%のインフレ目標の達成に邁進しているようなら、お金の価値を左右できる力を使って(2%を大きく上回る)インフレを起こして、政府の債務を帳消しにしよう(事実上の財産没収に協力しよう)なって~」
  • ノア・スミス「権威主義体制の統治はべつに有能じゃないよ」(2022年10月6日)

    [Noah Smith, “Authoritarians are not governing effectively,” Noahpinion, October 6, 2022] 軍が人々の顔を踏み潰す一方で,列車は定刻通りに走っていない 先週は,こんな話をした――自由民主主義を支持する人たちは,自分たちが創り出したいとのぞんでる未来像がどんなものなのか,具体的に世の中に提示する必要がある.ただ,この未来像はまだ浮かび上がってきてないけれど,あちこちの権威主義国家のおかげで,自由民主主義を支持するすてきな論拠が出てきてる.単純に,権威主義国家がびっくりするほど無能をさらしてくれたおかげなんだけどね. 権威主義統治の売りといえば,きまってこれだ.「独裁者・寡頭制支配者・ 絶対的指導者は有能で決然と行動する――民主主義国家がちんたらしてる間に,権威主義国家は行動する.」 こんなフレーズを聞い

    ノア・スミス「権威主義体制の統治はべつに有能じゃないよ」(2022年10月6日)
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2022/10/28
    夜間照明の衛星データが経済活動の代理変数になるんだね。「権威主義国家の方が,公式に発表されてる GDP の数字と観測された照明の産出量との落差がずっと大きい」わけか。ムッソリーニロイドね。停滞後の中国が心配
  • アレックス・タバロック 「キスの科学 ~ヒトはなぜ口づけを交わすのか?~」(2016年2月14日)

    ●Alex Tabarrok, “Why Do We Kiss?”(Marginal Revolution, February 14, 2016) キスは、未来の伴侶(結婚相手)を探す手助けをする。特に女性は、付き合いはじめの段階で交わされるキスに重きを置く傾向にある。唾液には、各種のホルモンや化合物が大量に含まれている。キスは、唾液の交換を通じて、相手が自分の伴侶としてふさわしいかどうかを「化学的」に見定めるヒントを与えてくれる可能性があるのだ。 ・・・(略)・・・ある試算によると、男女がキスをしている最中には、9ミリリットルの水分、0.7ミリグラムのたんぱく質、0.18ミリグラムの有機化合物、0.71ミリグラムの脂質、0.45ミリグラムの塩化ナトリウム、1000万~10億匹に上るバクテリア(細菌)が二人の間で(唾液を介して)交換されるという。 付き合ってはじめて交わした「最初のキス」を

    アレックス・タバロック 「キスの科学 ~ヒトはなぜ口づけを交わすのか?~」(2016年2月14日)
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2017/02/15
    唾液の交換によって化学的に伴侶としてふさわしいか主に女性が判断?今は食べカスの残り香やミントの味。ナショジオの記事では「社会史上、キスの習慣はサハラ砂漠以南のアフリカやアマゾンの狩猟採集文化にはない」
  • ポール・クルーグマン「アメリカでは資本がいまだに王様だ」

    Paul Krugman, “In the U.S., Capital Is Still King,” Krugman & Co., April 4, 2014. [“Working for the Owners,” March 22, 2014 / “What America Isn’t, Or Anyway Wasn’t,” March 25, 2014] アメリカでは資がいまだに王様だ by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate フランスの経済学者トマ・ピケティの新著『21世紀の資』の長大な書評を,いまやっと書き終わったところだ.このでは,相続した財産が支配する「世襲的資主義」にぼくらの社会が向かっていると論じられている.すごいだ.なにより,このは,経済成長,(資・労働間の)生産要素所得分配,所得の個人分布

    ポール・クルーグマン「アメリカでは資本がいまだに王様だ」
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2014/05/12
    ”20世紀の累進課税の歴史に目を向けると,「超過」所得と財産にかける没収課税の発明にかけて,イギリスとアメリカ(とくに後者)がいかに他からかけはなれて型破りだったのかわかって驚嘆する”ほんと驚いた。
  • ピケティ&ザックマン「格差と成長:資本の再来」

    Thomas Piketty, Gabriel Zucman “Rising wealth-to-income ratios, inequality, and growth” (VOX, 26 September 2013) 先進国においては格差が上昇を続けており、戦前の水準にまで近づいていることを多くの指標が示している。問題は所得格差だけではない。稿では、国民所得に対する民間の財産の比率が上昇しているということを述べる。このマクロ経済的変化は、GDP成長の鈍化からも予測されることであり、財産の格差の問題を悪化させるとともに経済をバブルに陥れる可能性を高める。 格差を縮小させることは、私たちの時代における最も特徴的な課題の一つだ。ここ数十年、多くの議論は教育投資する必要性をその中心としてきた(Goldin and Katz 2010)。教育へのアクセスを強化することは、長期における賃金

    ピケティ&ザックマン「格差と成長:資本の再来」
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2014/05/12
    ”1980年代後半の日本におけるバブル期には所得に対する財産の比率は最高700%に達し、2008年~2009年のスペインでは800%にもなった”人的資本?しかし”労働と資本の間の代替弾力性が多少であっても1より大きければ”・・・
  • ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」

    Paul Krugman, “Redefining The Middle Class,” Krugman & Co., February 7, 2014. [“The Realities of Class Begin To Sink In,” January 27, 2014] 中流階級を再定義する by ポール・クルーグマン Victor J. Blue/The New York Times Syndicate アメリカにはおかしなことがあれこれある.その1つは,長らく見られる傾向として,自分のことを中流階級だと考えてる人たちがとてつもなく広範囲にまたがっている点だ――そして,彼らは自分を欺いている.国際的な基準にてらせば貧困者ってことになるはずの低賃金労働者たちは,中央値の半分を下回る所得でありながらも,自分たちは中の下にあたる階層だと考えている.その一方で,中央値の4倍や5倍の所得を

    ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2014/02/12
    アメリカ人の91%、だいたい所得が1万5千ドルから25万ドルの人々が自分のことを中流だと考えていたって?上にはもっと上が下にはもっと下がいるということか。安全と機会という基準はなるほどなと思いました。
  • 1