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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (13)

  • かつて私たちがいた世界『窓ぎわのトットちゃん』 - シロクマの屑籠

    映画『窓ぎわのトットちゃん』 オリジナル サウンドトラック NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンAmazon ある人から、「シロクマさんは『窓ぎわのトットちゃん』を見ておいたほうがいいと思う」と勧められ、疲れたまま週明けを迎えようとしている連休最終日に観に行った。映画館に来ているお客さんは大半が私より年上で、公開から約1か月にもかかわらず客席は結構埋まっていた。 私は原作を読んでいないし、この作品を作った人たちがどういう狙いで制作したのかを知らない。この作品を自分がどう受け取めたのかを確かめてみたかったので、パンフレットのたぐいを買わなかったからだ。インターネット上での評価や噂話もほとんど知らない。先週までノーマークだったからだ。 「トットちゃんはADHD」では片づけられない世界 映画が始まって間もなく、一般的な小学校に通学するトットちゃんが描かれる。私はまず、ここでスゲーと思っ

    かつて私たちがいた世界『窓ぎわのトットちゃん』 - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2024/01/10
    原作は40年以上前なんだ。実家に埋もれてる?トモエ学園は理念型であってリスクマネジメントというパラダイムシフトが令和の子どもたちに要求しているのは事なかれ主義。でも子どもたちはどこだって宝物を見つける
  • 「ヒト、または日本人はASDに進化しないと思う」 - シロクマの屑籠

    私のタイムラインでは、定期的に「人類はASD(自閉スペクトラム症)的な方向に進化していく」「未来の人類はもっとASD的だ」といった内容の文字列が流れていく。そうした文字列を書いている人の属性はさまざまで、そう思っている人が結構いるんだろうなと思っている。 しかし、人類(ここからはヒトと書く)はASD的な方向に進化できるのだろうか? 特にもし、日の現在の環境下が続くと考えた時に、ASD的な特性が日人の多数派になっていくとは考えづらい。そのことを文章にしておきたくなった。 でも、肝心なのは性選択で勝ち残れるかどうかじゃないの? 2023年の12月に「ヒトはASD的な方向に進化していく」的なお話が目に付きやすくなった引き金は、たぶん、東北大学の研究グループの発表だろう。yahooニュースでは以下のように報じられている。 news.yahoo.co.jp 年を取った男性の精子は、より若い男性の

    「ヒト、または日本人はASDに進化しないと思う」 - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2023/12/15
    狩猟採集時代から続く遺伝子プールがいま変化しつつあるのではないかとの主張。文化の潮流、流動的で効率重視の社会の加速がその理由。自然選択や性選択により淘汰されるらしい。コミュ障は資源や異性を得られない?
  • 男性役割、いや、競争社会や上昇志向から「降りる」ことの難しさ - シロクマの屑籠

    https://anond.hatelabo.jp/20200507171805 「男性の役割から降りても救いはない」という匿名ダイアリーの記事を読み、早口で喋りたい気持ちになったので書いてみる。 筆者は男性役割から降りた・障害者となった、と記しているが、この「男性役割」という言葉を「競争社会」や「資主義的上昇志向」に入れ替えてもほとんど文意は損なわれないか、むしろそのほうが似合っているようにも思える。 というのも、いまどきは男性だけでなく女性も、他人に選ばれるため・良い収入を得るため・より良いポジションを得るために公私を問わない競争のただなかにあるからだ。直接お金に換算できないものも含め、バリューを求めて人々は競争し、その競争を生き抜くよう訓練される。幼稚園や稽古事に通う幼少期も、学力やモテをめぐって競争する思春期も、社会に出た後も、だいたいそうだ。 女性には「競争社会」や「資主義的

    男性役割、いや、競争社会や上昇志向から「降りる」ことの難しさ - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2020/05/10
    秩序と社会適応の同心円?人間社会って非社、反社,脱社とか何でも包摂可能なダイナミックかつチューニングし放題、市場の失敗も社会的共通資本構築の契機になるような棲み分けとは違ったオルタナティブなのでは。
  • 「健康は道徳、不健康は不道徳」 - シロクマの屑籠

    昨今のインターネットでは、何が正しくて何が正しくないのかについて、言い争いが続いている。 それは狭い意味での"ポリティカルコレクトネス"に留まらない話で、たとえば特定のメディアコンテンツの趣味の良し悪しについてだったり、自転車運転や自動車運転についてのマナーについてだったりする。 そうした正しさを巡る言葉の揺らぎを眺めていて、数年前から気になって、時間が余った時に調べものを進めていることがある。 それは不健康と不道徳についてのものだ。 2018年現在、健康を損ねているからといって、その患者さんが不道徳とみなされることは一般に無い。交通事故に遭って怪我をした患者さんや、先天的な疾患傾向によって健康を損ねざるを得なくなった患者さん、癌や認知症といった難しい病気によって健康を損ねざるを得なくなった患者さんが、そのことを理由として不道徳な人間だと扱われる心配は無い。 ただし、自己選択によって不健康

    「健康は道徳、不健康は不道徳」 - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2019/01/28
    大病を二度ほど経験した身としては健康云々は趣味の領域でとやかく言うのは趣味じゃない。現場の先生は医者の不養生ってかそれぞれ。ご神託を述べたがるのはメディア露出が好きな先生で白黒言うのが好きなんでしょ。
  • もし「リスクは回避」が「リスクは不道徳」になるとしたら - シロクマの屑籠

    news.livedoor.com 先日、「医薬に依存しない健康」を教義に含んだ宗教団体から麻疹(はしか)の集団感染があったというニュースが流れ、「ああ、これはネットでバッシングされるだろうな」という気持ちで眺めていたが、案の定、痛烈な批判や非難がネットにこだましていた。 これに関連して、はてな匿名ダイアリーanond.hatelabo.jp という短文が投稿されると、「感染症対策をするのは当然のモラル」という声をはじめ、信仰を持つのは構わないが衛生学的に望ましい措置はとるべき、といった指摘がはてなブックマークに集まった。 私には、この一連のできごとが現代社会の常識を再確認するチャンスのようにみえたので、頭の整理をしてみようと思う。 「信仰の自由」vs「リスクをもたらす信仰は駄目」 宗教は、しばしば科学やエビデンスに則った常識から外れたことを信徒に要求する。 たとえば20世紀後半のロー

    もし「リスクは回避」が「リスクは不道徳」になるとしたら - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2019/01/28
    道徳って便宜的ものだし、リスクの管理・評価によって選別が行われるとしても非難・批判・排除とは別の話。カナダの難民受け入れも個人の不摂生もトレードオフ。「リスクは回避」されど病気なしで生きていけるのか?
  • 日本の破局的な少子化と、急ぎ過ぎた近代化 - シロクマの屑籠

    今の20歳が40歳の半分しかいないって当にいい話だと思う。戦争でもあったのかな?— 🦀カニカニカーニバル🦀 (@yu1096) 2018年11月7日 たぶん、このツイートはブラックジョークのつもりで書かれたものだろうが、私には冗談にみえなかった。 「今の20歳は40歳の半分しかいない。戦争でもあったのかな?」というツイート、ジョークのつもりかもだけど、これ、実際戦争に匹敵するようなカタストロフィがあったのに気付いている人があまりいない、ってグロい状況を反映しているなぁ、と思った。— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2018年11月8日 乳児死亡率の低下によって起こる第一の少子化は、それほどカタストロフではないし、アメリカやヨーロッパのベビーブームが証明しているように劇的少子化とも限らない。しかし、東アジア諸国などで今起こっているような第二の少子化

    日本の破局的な少子化と、急ぎ過ぎた近代化 - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2019/01/08
    興味深い記事。落合恵美子さんの本ぜひ読みたい。人類的にはこうした破局は備えの一つだと思う。日本(人?)については国破れて山河あり「人口減少にみあった道徳や倫理」もなりゆきやいきほひでやっていくでしょ。
  • 発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない - シロクマの屑籠

    精神医療が世の中を変えて、世の中が精神医療を変えていく。 そういう視点で、精神医療と世の中の相互作用を眺めていると、つい、ブロガーっぽいことを考えたくなる。 1.昔の精神医療には「狂気」しか無かった。 「発達障害」も「社交不安性障害」も「境界性パーソナリティ障害」も昔は存在していなかった。今日ではよく知られている心の病気が出揃ったのは、20世紀になってからのことだ。 十八世紀には、たったひとつしか心の病気が存在しなかった。狂気 insanity である。狂気という診断が意味していたのは、今日の臨床家が精神病という語で意味しているもの、あるいは口語的に「狂った crazy 」と言われているものだった。「狂気」とは、多くの場合妄想や幻覚を伴ったり、重いメランコリ―や高揚状態を伴うなど、患者が現実となんらかのかたちで接触を失っている状態のことを意味していた。 (中略) 狂気というひとつの病気だけ

    発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2017/07/05
    日本の精神医療史として勉強になりました。「十五の夜」や昭和艶歌の世界は社会不適応の慰み者として機能していたし今もそう。病名を知り本人の生活の質ための治療云々は分かるけど社会は彼らの居場所を用意すべき。
  • 内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない - シロクマの屑籠

    「あいつらは、内容の無いことばかり喋っている」と言って、学校や職場の同僚を馬鹿にする人は多い。思春期にありがちなセリフかと思いきや、年配の人が、同じようなことを喋っているのを見て驚くこともある。ほとんどの場合、このセリフは人望が無い人の口から出てくる。 いつも哲学している人や、いつも世界の重要事についてだけ考えている人は、世間には滅多にいない。いや、実のところ、「あいつらは内容の無いことばかり喋っている」と言っている人だってそうなのだ。有意味なこと・重要なことだけを喋る人間など、まずもって存在しない。仮にいるとしたら、事務的な内容や数学の解法のような内容しか喋らない、ロボットじみた人間になるだろう。 少なくとも、「あいつらは内容の無いことばかり喋っている」などという、内容の無いことをペラペラ喋ったりはしないだろう。 「コミュニケーションの内容」より「コミュニケーションしていること」のほう

    内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2017/05/08
    ラッセル(哲学の人)はコミュニケーションは両義性という好運のおかげではじめて成立すると言ってたっけ。♫I see friends shaking hands, sayin' "how do you do?"They're really sayin' "I love you"♫(『What a Wonderful World 』)は一つの真理。
  • たとえ世間が地獄でも、人を、世間を、愛せますか。 - シロクマの屑籠

    ホント世間は地獄だぜ - 北沢かえるの働けば自由になる日記 読みました。私はこちらの記事を「(世間から)逃げる奴は発達障害だ、逃げない奴はよく発達した発達障害だ」という気持ちで書いたわけではありません。が、読んだ方がそのような印象をお持ちになったとしたら、そこにとやかく言うのも野暮なので、そこはスルーして拝読しました。 他方、「ホント、世間は地獄だぜ」という結びの言葉は、私自身の世界観、いや、娑婆観をかきたてるものがありました。 ここから、私自身の娑婆観について心の赴くまま書き綴っています。 私の知るところの仏教では、生きていること自体が苦しみとみなされ、人間のモチベーション源となる執着も、苦しみの源であるとみなされています。執着が多い人生は、そのぶん得るものも多いかもしれませんが、苦しみも多くなります。長い人生もまた然り。高齢化社会とは、個人が一生の間に苦しむ総量が大きくなった社会とも解

    たとえ世間が地獄でも、人を、世間を、愛せますか。 - シロクマの屑籠
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    ebmgsd1235 2016/11/05
    「それぞれに社会適応を形づくっていくさま」というのは過剰適応とKYの両極に振れやすい僕にとっては天国。地獄かどうかは知らないけど、てんでばらばらな人々がさまざまな世間を渡って生き続けていられたらいい。
  • 「よく発達した発達障害」の話 - シロクマの屑籠

    ここ十年ぐらいで「発達障害」という言葉はすっかり普及し、そのせいもあってか、外来で「自分が発達障害かどうか調べて欲しい」という相談を受けることも増えた。 精神医療のフォーマルな窓口で発達障害と診断される人の大多数は、社会で生きていくことに困難を感じているか、周囲との摩擦を感じている。そりゃそうだろう、なんらかの事情がない限り、人はわざわざ病院を受診したりはしない。 社会に溶け込んでいる「発達障害と診断され得る」人々 発達障害という名称が世間に広まると同時に、精神科医が発達障害と診断する頻度もだいぶ増えた。過去に他の病名をつけられていた人に正しい病名をつけられるようになったわけだから、これは「進歩」と言って良いのだろう。 そうやって、ちょっと前なら異なる病名をつけられていたであろう人々を発達障害と診断する状況になって、気づいたことがある。それは、「病院で発達障害と診断する基準に当てはまるよう

    「よく発達した発達障害」の話 - シロクマの屑籠
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2016/11/05
    「よく発達した発達障害」!タイトルにそそられました。会社に溶け込んで家族を養いそれなりの地位を経て引退する高齢者の中には「治療や環境の再調整」では次のライフステージに移行できない暴走老人と化す人がいる
  • “ネットde真実”は遠くなりにけり - シロクマの屑籠

    1.あらかじめ断っておくと、いつの時代にもインターネットには事実でも真実でも無い書き込みがたくさんあった。例えばパソコン通信上の文面や、ウェブサイト同士の友誼を掲げた文面で、心とも事実とも一致しないような玉虫色の言葉が弄されることなど、そう珍しくもなかったと記憶している。 それでもなお、インターネットでしか読めない真実・インターネットでしか語られない事実、といったものは掘ればザクザク出てきた。インターネットで内緒話や秘密の打ち明け話ができると勘違いしている人、インターネットがアンダーグラウンドだと信じている人――こういった無邪気なユーザーによって、インターネットには湖底から湧き出すメタンガスのごとき真実や事実が充満していた。 2014年から眺めると、そうしたイノセントな書き込みは、インターネットに対する無知・誤解・錯覚によって生み出されていたと決めつけたくなるが、それだけでも無かったよう

    “ネットde真実”は遠くなりにけり - シロクマの屑籠
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2014/08/26
    「ネットでしか読めない真実」というのは嘘。でもどうしてそれではいけないのだろう。書いてる本人にだって実のところ本心は分かっていない。偽善や露悪は当たり前、でも虚実皮膜、ときに珠玉に出会えるのも事実。
  • 同性の年長者から教わる機会の多い男の子/教わる機会の少ない男の子 - シロクマの屑籠

    以下は、だいたい20世紀後半〜現在の男子を意識した話だ。女子の場合、いくらか事情が異なっていることをあらかじめ断っておく。 世間で「何かを学ぶ・何かを身につける」というと、まず教育機関を想像する人が多いだろう。塾や稽古事を思い出す人もいるかもしれない。もちろん、それらは学びの場として重要だし、勉強以外にも沢山のことを教えてくれる。 でも、実際に学びとっていく諸々は教育機関経由ばかりではないし、そもそも、子どもにとっての「遊び」と「学び」の境目は曖昧だ。活字やメディアからの影響が相対的に小さい年齢の頃は特にそうだ言える。親が「遊び」と思っている事を眺めているうちに重要なエッセンスを吸収していたり、親が「くだらない」と思っている仕草をいつの間にかインストールしていたりする。もう少し年長になった後も、親の後姿は重要な参照項になりやすい。 父親不在の環境では、子どもは父親をロールモデルにしにくく、

    同性の年長者から教わる機会の多い男の子/教わる機会の少ない男の子 - シロクマの屑籠
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2014/04/30
    女の子や「男の子が身につけておいたほうが便利な仕草や処世術」って、結局自分の違和感や生き難さの中で試行錯誤して身に着けて行くのもので、問題は乳幼児期に自我の基礎ができていること。参照先や能力は関係ない
  • 「努力」についてまわる高度経済成長期の呪い - シロクマの屑籠

    「努力は必ず報われる」の残酷さは「報われないならそれは努力ではない」にある。 2014-02-15 19:14:57 via Keitai Web 「努力」。 この言葉をやたらと礼賛する人がいる。 努力さえすれば必ずなんとかなる。人間、努力が肝心だ。努力せよ、努力せよ、努力せよ……。 私も努力は大切だと思う。しかし、[努力すれば必ず何とかなる]とは思っていない。努力は、成功するための必要条件かもしれないが、十分条件ではない。世の中には、無駄な努力を積み上げた人、非効率な努力を続けた人、見事な努力をしたのに不運にやられてしまった人がたくさんいる。だから私は「努力はしたほうが良い、よく選んで、よく考えて」とは思うけれども、「努力すれば必ず報われる」という思い込みには与したくない。 なにより、冒頭のツイートが示しているように、「努力は必ず報われる」という思い込みは、「報われていないならば、それは

    「努力」についてまわる高度経済成長期の呪い - シロクマの屑籠
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2014/02/20
    これって世代論というより組織の中で「やればできる」とか「できるまでやれ」としか部下に伝えられない上司の資質の問題なのでは?もちろんかつての価値観が悪しき目的で幅を利かす世界は無くなってないけど。
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