JR東海は昨年12月、「HC85系」という、特急「ひだ」「南紀」に投入するハイブリッド車両を報道陣に公開した。 ハイブリッド車両は、搭載したエンジンによって発電した電力と、蓄電池にためたブレーキ時の発生電力を併用し、モーターを回して走る車両だ。 車両を見て、気になる点が見つかった。エンジンを搭載している車両といえば一般的には気動車(ディーゼルカー)で、「キハ」「キロ」など、車両を識別する記号(形式称号)は「キ」だ。だが、HC85系は「クモハ」「モハ」「モロ」と、電車と同様の記号がついている。「クモハ」は、運転台のあるモーター付きの普通車、「モハ」はモーター付きの普通車、「モロ」はモーター付きのグリーン車である。 エンジンを積んだ車両なのに電車扱い? いったいどういうことだろう。 非電化路線でもモーターで走る車両 最近は、電化されていない路線でも従来形の気動車ではなく、モーターで走る車両が増