米連邦準備制度理事会(FRB)のマーク・ビアレク監察総監(IG)は22日、ダラス連銀とボストン連銀の前総裁2人が2020年に行った個人的なトレーディングについて、違法行為はなかったとする調査結果をまとめた。ただ、金融当局への一般の信頼を損なったとして非難した。 過去数年間に及んだ調査によれば、ダラス連銀総裁だったロバート・カプラン氏は複数回に及ぶ計100万ドル(現行レートで約1億4800万円)強相当の取引を実施。金融当局は当時、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)入りに際して金融市場を安定させるため、さまざまな大規模オペレーションを実施していた。