米金融大手モルガン・スタンレーが特定の顧客に、予定されている大口の株式取引に関する情報をリークしたとして米当局の処罰を受けた際、情報を受けた側の社名は開示されなかった。事情に詳しい複数の関係者によれば、情報提供先にウォール街有数の大手ヘッジファンド運営会社、シタデルが含まれていた。 ケン・グリフィン氏の巨大ヘッジファンドに勤務するトレーダーは、モルガン・スタンレーと政府との和解文書において名前が伏されていた業界幹部の一人だったという。 シタデル以外ではCaaSキャピタル・マネジメントやセガンティ・キャピタル・マネジメント、エボリューション・キャピタル・マネジメントなどブロック取引のスペシャリスト企業の担当者が名前を伏せられた形で法的文書に記載されている。関係者は調査の機密性を理由に匿名で話した。 検察は情報提供を受けたとされるバイサイドの参加者を不正行為で告発していない。