米地銀持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価が1日、一時30%を超える急落となり、1996年以来の安値を付けた。 同社は2月29日、融資審査プロセスに関する内部管理に重大な脆弱(ぜいじゃく)性を確認し、米証券取引委員会(SEC)への年次報告書(10-K)の提出を延期すると公表した。 NYCBは過去の取引の「のれん減損損失」評価の結果、2023年10-12月(第4四半期)と通期の純利益が24億ドル(約3600億円)押し下げられると明らかにした。混乱を乗り切るため、経営陣の交代も同時に発表した。 トーマス・カンジェミ最高経営責任者(CEO)は退任し、アレッサンドロ・ディネロ氏が新たなCEOに即日就任する。同氏はNYCBが22年12月に買収で合意したフラッグスター・バンクの社長兼CEOを務めていた。 NYCBは別の届け出資料で、「効果的でない監督・管理とリスク評価、監