9月6日、朝3時08分。北海道を過去最大の地震が襲った。気象庁の発表によれば、北海道胆振地方を震源とするマグニチュード6.7の地震で、厚真(あつま)町では最大震度7を観測した。厚真町では大規模な土砂崩れが発生している。新千歳空港のある千歳(ちとせ)市でも震度6弱を観測した。 北海道の発表(15時00分時点)によれば、死者4人、心肺停止3人、重軽傷者293人、行方不明者は31人に上るという。 全域停電が起きた理由 最大の影響を受けたのは電力だ。「北海道内すべてのお客様約295万戸が停電している」(北海道電力)。地震の影響によって道内の火力発電所すべてが緊急停止。今回震度7を観測した厚真町にある石炭火力発電所、苫東厚真(とまとうあつま)発電所の発電能力は165万キロワット(北電の火力発電全体で390万キロワット)と、道内最大の発電所だった。 北電が公表した社長の会見要旨によれば、苫東厚真発電所