僕はここ何年も、新聞を取ったりやめたりを繰り返している。 取るときはずっと購読するつもりで取るのだが、しばらくたつとあまり読まなくなり配達所に取りやめの電話をかける。でもまたちょっとすると再開する。毎度のことで気恥ずかしいので、電話の態度は丁寧を通り過ぎて卑屈な感じになっている。ときどき理由を聞かれると「仕事が忙しい時期はどうしても読めないもので……また再開したいと思ってるんですが」みたいなことを言うが大ウソである。新聞が読めないほど忙しかったためしなどない。すべては僕の勝手なモチベーションに左右されており、ある意味僕も被害者だと言えよう。先方は伝達とか購読料の計算とかだいぶ面倒くさいことになってると思います本当にすいません。 ※ そもそも新聞は必要なのだろうか。この考えが二転三転して定まらない。これを書いている時点では昼に何度目かわからぬ再開の電話をしたところであり、今度こそ永久に購読す