前回、前々回は、XMLデータモデルによるデータベース設計の基礎的なノウハウを説明した。これらは、XMLでの言語設計と重複するノウハウも多いが、異なる部分もあるので注意を要する。また、XMLの世界を経由せずにXMLデータベースの世界にやって来るデータベース技術者の便宜も考えてまとめられている。 さて、今回はより応用的な内容に進んでいく。具体的には、変化に強いデータベース設計と、性能を向上させるための設計についてのヒントである。XMLデータベースは変化に強いのだが、真に変化に強いデータベースは、きちんと変化に備えることによってしか生まれない。そのためのヒントを書いてみたい。また、巨大データベースが期待されることも多いXMLデータベースでは、性能面での問題が生じる可能性がある。より高い性能を得るための設計のヒントも述べてみたい。 なお、XMLデータベースは利用実績も少なく、確定した設計指針なども