安倍晋三前首相側が「桜を見る会」前日に主催した夕食会を巡り、参加者の会費で賄えなかった費用計900万円余りを補填したとされる問題で、東京地検特捜部が安倍氏本人に事情聴取を要請したことが3日、関係者への取材で分かった。夕食会の収支を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反の疑いで公設第1秘書を立件する方針を固めたことも判明した。不記載額は4千万円を上回る可能性がある。 公設第1秘書は任意の事情聴取に差額分の補填を認めており、特捜部は詰めの捜査を進めている。一連の経緯について、安倍氏本人にも説明を求める必要があると判断したもようだ。