9月13日のパリ・サンジェルマンvsマルセイユ戦でのネイマールとアルバロ・ゴンサレスによる差別発言問題は、プロフットボールリーグ(LFP)の懲戒委員会が証拠不十分により両者とも無処分としたことをもって、ひとまず決着がつく形となった。 とはいえ、ネイマールが酒井宏樹にぶつけたとされる差別発言も「なかったこと」にされるなど、スッキリとした結果とはほど遠い。 しかし、普段はサッカーを見ない人たちとの会話の中でもこの一件が話題になるなど、フランスではあらためてサッカー界の差別問題が注目されるきっかけになっている。 会長の発言が物議 とりわけ注目されたのは、PSGvsマルセイユ戦の数日後、この問題について意見を求められたフランスフットボール連盟のノエル・ル・グラエ会長のコメントだ。 彼は「黒人選手がゴールを決めた時も、スタンドは総立ちで喝采を送る。スポーツ界、とりわけフットボール界に人種差別はほぼな