タグ

ブックマーク / 0xcc.net (36)

  • マッキントッシュ物語 - 僕らを変えたコンピュータ - bkブログ

    マッキントッシュ物語 - 僕らを変えたコンピュータ スティーブン・レヴィ氏の『マッキントッシュ物語 - 僕らを変えたコンピュータ』を読みました。 書は、初代マッキントッシュ誕生とその後の数年の物語を関係者へのインタビューを元に再現したノンフィクションです。スティーブン・レヴィ氏の他の著作と同様に、インタビューは入念、ドラマ性たっぷり、ゴシップは多め、と期待通りの一冊でした。 物語にはスティーブ・ジョブズは当然として、ビル・アトキンソンやアンディ・ハーツフェルド、ジェフ・ラスキンなどの開発者も多数登場します。ジョブズは「現実ゆがみフィールド」を持ったカリスマとして頻繁に登場しますが、奮闘する開発者たちも負けず劣らず重要な役割を果たしています。 第一章は、著者とマックの出会いから始まります。1983年11月、ジャーナリストである著者はアップル社を訪れ、発表前のマックのデモを目にします。即座

    kuenishi
    kuenishi 2018/02/22
  • ソフトウェアの肥大化について - bkブログ

    ソフトウェアの肥大化について 肥大化したソフトウェアというとリソースいでメンテナンスがしづらい厄介ものというイメージがあります。しかし、広く使われているソフトウェアは多かれ少なかれ肥大化しているように思えます。ソフトウェアの肥大化はよくないことなのでしょうか。 結論からいえば、必ずしも悪いことではありません。この話題は Joel Spolsky 氏がストラテジー・レターIV:ブロートウェアと80/20の神話で書いています。私が付け加えられることはあまりありませんが、最近、知人との間で話題になったので、少し書いてみたいと思います。 数年前、 Alan Kay 氏の Squaek についての講演を聞きにいったとき、途中でコードのサイズが話題になり、Squeak のコードはこんなに小さい(具体的な数字は忘れました)といって、何千万行もある Windows NT を引き合いに出して、Squaek

  • いやなブログ: gdb の gcore コマンドを使う

    gdb の gcore コマンドを使う デバッガの理論と実装を読んで以来、デバッガをもっと活用しようという意欲がわいてきました。そこで、gdb について調べていると、 gcore (generate-core-file) というコマンドを見つけました。 gcore は実行中のプロセスの core を生成する gdb のコマンドです。通常、 core ファイルはプログラムが異常終了したときにカーネルによって生成されますが、gdb の gcore コマンドを使えば実行中のプロセスを終了させることなく core ファイルを生成できます。 gcore コマンドは次のように使います。 % gdb (gdb) attach PID (gdb) gcore core (gdb) detach まず attach コマンドで PID を指定して実行中のプロセスにアタッチします (gdb -p PID で起

  • いやなブログ: C の関数ポインタ

    C++ の関数ポインタ 関数をオーバーロードしたり、テンプレート化した場合に関数ポインタが使えるかどうか気になったので試してみました。 #include <iostream> using namespace std; void func(int x) { cout << "func(int)" << endl; } void func(double x) { cout << "func(double)" << endl; } template<typename T> void func(T x) { cout << "func(T)" << endl; } template<typename T> void funcfunc(void (*f)(T x)) { f(0); } int main () { void (*f1)(int) = func; void (*f2)(double)

    kuenishi
    kuenishi 2009/05/03
  • GNU diff の地味だけど便利な機能 - bkブログ

    GNU diff の地味だけど便利な機能 最近になって GNU diff の地味だけど便利な機能を2つ知りました。調べてみると、いずれも昔からある機能でした。 --side-by-side は2段組で結果を表示するオプションです。変更されていない行を含めて2つのファイルの内容全体と変更点が表示されるのがポイントです。変更された行の前後数行だけでなくファイル全体をまとめて読みたいときに使えます。デフォルトの表示の横幅は130文字です。必要に応じて --width オプションで変更できます。 こういった用途には meld などの GUI の diff ツールを使えばいいのですが、 ssh 端末しかないような状況で重宝します。 --strip-trailing-cr は行末の CR を無視する機能です。改行コードが CRLF と LF でい違っているけど、中身はほぼ同じ、というファイルを比較す

  • LINUXシステムプログラミング - bkブログ

    LINUXシステムプログラミング 発売後すぐに入手したものの長らく積読状態が続いていた『LINUXシステムプログラミング』をようやく読みました。 書はその名の通り、Linux のシステムプログラミングについての解説書です。システムプログラミングの定義は明確ではありませんが、システムコールを用いて OS に近いレイヤーで行うプログラミングのことと考えて差し支えないと思います。 UNIX一般のシステムプログラミングについては『詳解UNIXプログラミング』という決定版がありますが、書は Linux 固有の話題や POSIX の比較的新しい API が載っているところが異なります。 たとえば、前者になく書にだけ載っている話題としては以下のようなものがあります。知らなかった話も多くて勉強になりました。 posix_fadvise で I/Oのアクセスパターンのヒントを与える epoll でI/

  • シンプル=バッドシグナル説 - bkブログ

    シンプル=バッドシグナル説 知人と話していて、シンプルという言葉は手抜きの言い訳として使われることがあまりに多いので、シンプル=バッドシグナル(バッドな兆候)なのではないか、という話になりました。 シンプルが言い訳としてよく使われるのは以下のような場面です。 必要な機能が足りていない デザインがださい そこらじゅう手を抜いている プログラミングにおいてよくあるのが、まじめに実装していないクラスに Simple なんとかという名前をつけるパターンです。自らシンプルと名乗っているものには疑ってかかったほうがいいのかもしれません。 以上、シンプルな考察でした。

  • yak shaving で人生の問題の80%が説明できる問題 - bkブログ

    yak shaving で人生の問題の80%が説明できる問題 つい最近、 yak shaving (ヤクの毛を刈る)、という言葉を知りました (原典)。これは「一見無関係に見えるけど、真の問題を解くのに必要な問題を解くのに必要な(これが何段階も続く)問題を解くのに必要な活動」という意味の言葉です。 yak shaving は、ようするに「ある問題を解こうと思ったら別の問題が出てきて、それを解こうと思ったらさらに別の問題が出てきて…」ということが延々と続く状況を表しています。ちなみに、ヤクとは毛が長い、牛の一種です。 yak shaving は、以前に覚えた bikeshed と同じくらい便利そうな表現です。というもの、プログラムを書いていると yak shaving 的な状況がすぐに発生するためです。 たとえば、「Amazon のほしい物リストを CSV 形式に変換して Excel で読み

    kuenishi
    kuenishi 2008/06/29
    多分サイエンスも同じ
  • ソフトウェア特許について考える

    最終更新日: 2004-03-02 (公開日: 2003-09-18) このページは、ソフトウェア特許について考える上で役に立ちそう な情報をまとめていくことを目的としています。ご意見や情報など をぜひお聞かせください。 はじめに 特許庁のページ には、特許制度の説明として次のように書かれている。 特許法第1条には、「この法律は、発明の保護及び利用を図ること により、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的と する」とあります。発明や考案は、目に見えない思想、アイデアな ので、家や車のような有体物のように、目に見える形でだれかがそ れを占有し、支配できるというものではありません。したがって、 制度により適切に保護がなされなければ、発明者は、自分の発明を 他人に盗まれないように、秘密にしておこうとするでしょう。しか しそれでは、発明者自身もそれを有効に利用することができないば か

  • Python の unicodedata モジュール - bkブログ

    Python の unicodedata モジュール Unicode のちょっとしたテキスト処理をしようと思い、 Python の unicodedata モジュールを使ってみました。これは非常に便利です。 unicodedata は Python に標準で付属するため、別途のインストールは不要です。次のようなことができます。 文字の名前を取得する 文字の名前を取得することができます。Unicode の文字にはすべて一意の名前がつけられています。ソースコード内で Unicode のコードポイントを使うときは U+20AC (EURO SIGN) などとコメントをつけておくと便利でしょう。 >>> unicodedata.name(u'A') 'LATIN CAPITAL LETTER A' >>> unicodedata.name(u'あ') 'HIRAGANA LETTER A' 文字の

  • C++と Pthreads でミニマルなHTTPサーバを書く - いやなブログ

    C++と Pthreads でミニマルなHTTPサーバを書く 『UNIXネットワークプログラミング』を読んでいると、自分でも何かネットワーク系の小さなプログラムを書いてみたくなりました。そこで、ミニマルなHTTPサーバを C++と Pthreads で書いてみました。 同じ著者の「詳解UNIXプログラミング」もそうだったように、今回のもほとんどすべてのページに、重要なことが書かれています(最後のほうのXTIの部分は例外かもしれませんが)。 たとえば、27章ではネットワークサーバの実装として、次の設計方針がそれぞれ検討され、実際のコード付きで解説されています。 クライアントごとに fork 事前に fork - 各プロセスで accept 事前に fork - ファイルロックで accept を保護 事前に fork - Mutex ロックで accept を保護 (PTHREAD_PRO

    kuenishi
    kuenishi 2007/07/07
  • 普通のやつらの下を行け: C でバックトレース表示 - bkブログ

    普通のやつらの下を行け: C でバックトレース表示 普通のやつらの下を行けの第2回として、今回は glibc の関数を使って C でバックトレース (スタックトレース) の表示を行ってみます。 バックトレースとは バックトレースとは、大ざっぱに言うと、現在の関数に至るまでの道筋です。たとえば、次の Ruby プログラムを実行すると、 1 / 0 の行で例外が発生して、バックトレースの表示とともにプログラムは異常終了します。 def foo 1 / 0 end def main foo end main この例では main から foo を呼び foo の中の 1 / 0 の部分で例外が発生しています。 % ruby divide-by-zero.rb divide-by-zero.rb:2:in `/': divided by 0 (ZeroDivisionError) from div

  • Ruby, Pythonで並列に逆引きを行う - bkブログ

    Ruby, Pythonで並列に逆引きを行う ウェブサーバのログを解析するときなど、IPアドレスからホスト名を引く処理 (逆引き) を大量に行いたいときがあります。DNS への逆引きの問い合わせには場合によっては数秒待たされることがあるため、大量の IP アドレスをひとつづつ順に処理していくとかなり時間がかかります。 記事では Ruby または Python でマルチスレッドで並列に逆引きを行う方法を紹介します。 Ruby の場合 Ruby で逆引きを行うには socket ライブラリを使う方法と、Resolv ライブラリを使う方法があります。マルチスレッドで並列に逆引きを行うには Resolv ライブラリを使う必要があります。 socket ライブラリを使った場合、 Socket.gethostbyaddr か Socket.getaddrinfo を使って逆引きを行います。これらは同

    kuenishi
    kuenishi 2007/06/05
    Queue.Queue()の使い方が載ってた
  • pdumpfs: a daily backup system similar to Plan9's dumpfs

    What's pdumpfs? pdumpfs is a simple daily backup system similar to Plan9's dumpfs which preserves every daily snapshot. pdumpfs is written in Ruby. You can access the past snapshots at any time for retrieving a certain day's file. Let's backup your home directory with pdumpfs! pdumpfs constructs the snapshot YYYY/MM/DD in the destination directory. All source files are copied to the snapshot direc

  • 誤った判定 - 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語 #13 - bkブログ

    誤った判定 - 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語 #13 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語の13回は、誤った判定(間違った判定)に関する表現を取り上げたいと思います。 スパムフィルタによるスパムの判定や、メモリチェックツールによるメモリリークの判定など、コンピュータの世界では、ソフトウェアを用いて何かを自動で判定することがよくあります。 ここで問題となるのが、誤った判定です。スパムフィルタの例で言えば、「当はスパムじゃないのにスパムと判定された(大切なメールがスパムフォルダに行ってしまった)」と「当はスパムなのにスパムじゃないメールとして判別された(スパムが受信箱に入ってきた)」という2つの場合があります。 英語では前者の場合を false positive、後者の場合を false negative と呼びます。日語では偽陽性、偽陰性となりますが、基的に医学用語な

  • Dependency Injection の基本的なアイディア - bkブログ

    Dependency Injection の基的なアイディア Inversion of Control コンテナと Dependency Injection パターンを読みました。関連する事柄を広くカバーした、隙のない記事です。 ただ、割とボリュームがあるので、「Dependency Injection って結局何なの?」ということを手っ取り早く知りたい向きにはあまり向かないかもしれません。そこで、基的なアイディアを手短にまとめてみました。 Dependency Injection (依存性注入、DIと略) とはその名の通り、依存性を注入するパターン (テクニック) です。もう少し言葉を加えると、依存性を内部に抱え込まずに外部から注入する、パターンです。 Dependency Injection の基的なアイディアは「依存性を外部から注入する」です。 DIコンテナと呼ばれるフレームワ

    kuenishi
    kuenishi 2007/04/08
    オブジェクト指向言語の新しいデザインパターン
  • 年を取ると環境設定がどうでもよくなる現象 - bkブログ

    年を取ると環境設定がどうでもよくなる現象 環境設定に関するエッセイを書きました。 もともとは、とあるメディア向けに書いたものですが、 諸事情により、ブログにて公開することにしました。 環境設定と老化 ソフトウェア開発を行う上で、プログラマはさまざまなツールを使います。そして、ツールをカスタマイズしたり、ときおり新たなツールを導入するなどして、開発環境を整えます。具体的には、テキストエディタの設定を変更したり、ブラウザに拡張機能をインストールしたり、といったことを行います。 私の場合、以前はこうした環境設定に情熱を燃やしていましたが、年をとるにつれて、その情熱は徐々に衰えてきました。周りのプログラマを見渡しても、多かれ少なかれ、同じ傾向が見られます。 というわけで、今回は「年を取ると環境設定がどうでもよくなる現象」がなぜ起きるかについて考察してみたいと思います。それではさっそく、思い当たる要

    kuenishi
    kuenishi 2007/03/27
  • 横着プログラミング 第3回: 履歴マニア

    最終更新日: 2002-05-18 (公開日: 2002-05-18) Unix Magazine 誌に 2002年1月号から 2003年2月号にかけて連載し ていた記事の元の原稿です。 コンピュータの方がうまくできることに人間を使うな。 -- Tom Duff *1 私の見る限り、プログラマという人種は決まって事務作業が嫌いな ようである。同じような書類を何枚も書かされたり、1つ誤字があ るから書き直せと言われたりすると、異常にストレスがたまる。 同様に、計算機を使っていても、同じような作業を何度も繰り返し たり、ちょっとでも間違えたら最初からやり直し、というのは耐え られない。そこで、今回は履歴を活用して作業の再利用をするノウ ハウを取り上げる。 シェルの履歴 Unixを使い始めて間もない初心者が作業しているところを見ると、 打ち間違えたコマンドを律儀に最初から打ち直しているのに気づく

  • 数字に関する短縮記法 - 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語 #8 - bkブログ

    数字に関する短縮記法 - 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語 #8 学校では教えてくれないバッドノウハウ英語の8回は、数字に関する短縮記法を取り上げたいと思います。 2x, 10x, ... ソフトウェアの開発では、性能が2倍になった、などのように数字が何倍になったかを議論することがよくあります。このようなときに便利なのが数字の後ろに x をつける記法です。 例) C++ is 10x faster than Perl for this kind of application. この手のアプリには C++ の方が Perl より10倍速いよ This simpler code gained a 5x performance improvement. もっと単純なこのコードで 5倍の性能改善が得られたよ。 上の例は x を使わない場合、 ten times faster や five-

    kuenishi
    kuenishi 2007/02/16
  • いやなブログ - スクリプト言語用のデバッガの使い方 - Ruby, Python, Perl

    スクリプト言語用のデバッガの使い方 - Ruby, Python, Perl スクリプト言語用の CUIのデバッガの使い方を簡単にまとめました。対象言語は Ruby, Python, Perl です。 私は C, C++ でプログラムを書いているときはデバッガ (主に GNU/Linux 上の gdb) を頻繁に利用します。しかし、スクリプト言語ではそれほどでもありません。これはおそらく次のような理由によります。 ビルドが不要なので printf デバッグが容易 (ある程度大きい C++ のプログラムではビルド時間が長いので printf の挿入はしんどい) 異常終了時にスタックトレースが表示される (Ruby, Python なら自動、Perl の場合は use Carp; $SIG{__DIE__} = \&Carp::confess; など) オブジェクトのインスペクトが簡単 (Ru