田村 賢司 日経ビジネス主任編集委員 日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。 この著者の記事を見る
底なしの不祥事に揺れるJR北海道に、安倍政権がトップの交代を命じた。更迭された野島誠は、1年足らずの社長在任中に、脱線事故や事故原因の隠蔽など、相次ぐトラブルに見舞われ、監督責任を取らされた。代わりに4月1日付けで元常務の島田修が社長に就いた。 JR北海道の歴代社長が全員そうであるように、島田もまた「学士」と呼ばれた、国鉄キャリア官僚の出身だ。 社長就任当日の午後、札幌の本社で記者会見に臨んだ。銀縁メガネと、七三分けの髪型は、「お堅い」雰囲気を醸し出す。そして、言葉を選ぶように、抱負を語り始めた。 遺書には切実な思いが綴られていた 「安全を最優先する組織に再生させる。一日も早く安全文化を根付かせる」 だがその言葉に、重みは感じられない。 「安全を最優先する」 このフレーズをこれまで何度、耳にしてきたことか。 事の発端は、2011年5月に起きた石勝線の特急脱線炎上事故だった。79人の負傷者を
1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、1匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら。 生活保護のリアル みわよしこ 急増する生活保護費の不正受給が社会問題化する昨今。「生活保護」制度自体の見直しまでもが取りざたされはじめている。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を知ってもらうことを目的とし、制度そのものの解説とともに、生活保護受給者たちなどを取材。「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 バックナンバー一覧 高
田中義剛出演「ソロモン流」がもう、たまらない。 北海道民にとっての田中義剛とは何か。それは「一応道民なのに道民扱いされない、したくない“逆名誉道民”」に他ならない。地場産業を盛り上げて北海道に多大な貢献をしているにも関わらず、道民から尊敬もされず、親しみも持たれない。それが田中義剛という男。詰まるところ誰も義剛にそこまで興味がないのでそれ以上深く考えないだけなのだが、自称「義剛ウォッチャー」であるわたくしハトヤは、義剛のドキュメント番組での振る舞い、発言を極力チェックしていき、義剛を義剛たらしめている要素を十分に堪能し、唾棄したいのだ。変わった性癖と言われても仕方がない。 今回の「ソロモン流」でも、十分に義剛イズムを堪能できた。話は7年前の「生キャラメルバブル」前夜の取材から遡る。あれから7年、バブルは過ぎ去り「花畑牧場」は、今の義剛はどうなっているのかというのがテーマだ。まず番組が手を付
JR北海道がレールの異常を放置していた問題で、同社は6日、JR東日本に対して、管理職の派遣を要請する方針を固めた。本社と保線現場との間の意思疎通強化を視野に入れたもので、人数や受け入れの形を検討し、固まり次第正式に要請する。 放置問題を受けた国土交通省の特別保安監査では、JR北にはレールの検査結果などについて、本社と現場が情報を十分に共有する仕組みがないことが判明。国交省は、4日、JR北に改善指示を出していた。 JR東とJR北は、7月から安全運行のノウハウや車両整備のあり方について意見交換を始めている。こうした中、JR北は、社内の体質を変えるには社内だけでは人材が不足し、外部からの登用が不可欠と判断した。 関連リンクJR北海道に改善指示 国交相「安全確保のため」(10/4)JR北海道、経営陣刷新へ JR他社からの登用も検討(9/30)JR北に追加監査の方針 国交省、異常放置を徹底解明へ
かつて、湿布やお菓子などの材料として使われるハッカの世界的な産地だった北海道北見市では、地域の活性化につなげようと、ハッカの生産に改めて乗り出すことになり、4日から葉から油を取り出す蒸留作業が始まりました。 北海道のオホーツク海側の地域は、昭和初期には世界の70%を生産するハッカの産地でしたが、安い外国産に押されて30年ほど前にほとんど生産されなくなりました。 北見市内の農家や地元の企業では、ハッカの生産を復活させ地域の活性化につなげようと、ことし、農業生産法人を設立してハッカ草の栽培とハッカ油の精製に乗り出しました。 4日朝は、市の施設で乾燥させたハッカの葉から油を取り出す蒸留作業が始まりました。 作業に当たった人たちは、畑で乾かしたハッカの葉を直径およそ1.5メートルの蒸留釜に詰め込み、およそ2時間ほど蒸し、出てきた水蒸気を冷やして油を取り出していました。 4日朝の北見市は、最低気温が
徳川幕府の鎖国は、消極的な外交政策であったと言える。海を通じた異国・異民族との接触を制限することで、幕府の統治を脅かしかねない脅威を取り除こうとした。 だが、これは排外主義とは本質的に異なっていた。オランダ・清を「通商国」(国交を結ばないものの貿易は承認)とした。朝鮮・琉球を「通信国」(国交を結び、貿易も行う)とし、朝鮮からの通信使、琉球からの慶賀使・謝恩使を迎えた。アイヌとも交易を行った。 長崎の出島は当初、ポルトガル人を管理する目的で作ったものだった。鎖国にともない、平戸にあったオランダ東インド会社の商館を出島に移した。徳川幕府はこうして、長崎奉行の厳しい監督の下でオランダとの貿易を行い、これが生み出す利益の独占を図った。オランダ船は年に1回のペースで来航した。幕府は長崎を窓口としてヨーロッパの書物を輸入し、オランダ商館長が提出するオランダ風説書によって海外の事情を知った。他方、アムス
地下鉄東西線の大谷地駅を降りると幹線道路沿いに大型電気店とパチンコ店、ショッピングモールが見える。どこにでもある何の変哲もない郊外だ。強いて言えば6月末でも夕方になると肌寒い点が札幌らしさかもしれない。そのショッピングモールの一角に次々と斬新で画期的な企画で成功を収め、メディアを通じて全国からも注目を集める「町の本屋さん」、くすみ書房は店をかまえている。 地域と本のことを考え続けるくすみ書房の経営者、久住邦晴氏(以下久住氏)は、柔和な表情で筆者を出迎えてくれた。 戦後間もない1946年、札幌の中心部から離れた琴似の商店街でくすみ書房は開店した。どこにでもあるような町の本屋さん、つまり地域に根づいた書店であった。地元の学校の教科書も取り扱った。順調に営業していたくすみ書房だったが、それまでその終着駅だった地下鉄東西線が琴似から延長された。1999年だった。売上が激減した。 しかし、それは何も
北海道・札幌で、一風変わったタクシーを目にするようになった。 エヴァンゲリオンやバイオハザードのラッピングに始まり、見慣れないキャラクターやアニソンで活躍する歌手の写真をデザインした車両もある。広告が一部に施されたラッピングタクシーの存在を耳にすることはあるが、でかでかと車体の全面にキャラクターをラッピングした痛車ならぬ「痛タク」が、数多く目につく都市は札幌だけといっても過言ではないだろう。 す、すごく痛いです アニメ「Fate/Zero」エンディングテーマ曲などで活躍の札幌出身の歌手、藍井エイルさんのラッピングタクシーも走行中 本人も搭乗 それもこのタクシー、広告料や版権などのお金のやり取りをせずに実施することで、最大限の“痛さ”を実現できたというのだ。痛車とフリー経済との関係、より一層興味をそそられる話ではないか……。ということで、「痛タク」を考案し、その展開に1人で奔走する長栄交通(
北海道に住んでいる人ですら、「歌登(うたのぼり)? 地名は知っているけど、さてどこだっけ・・・? 」と地図を見ないと場所の見当がつかない。札幌に住んで丸3年の私の場合は、その地名すら聞くのが初めてであった。そんな場所にタイ人観光客が宿泊をして大満足をしているという。いったい、どういうからくりがあるのだろうか。 テレビ北海道の「けいざいナビ北海道」という番組では、毎週北海道の経済ネタをもとに構成しており、私はそのメインキャスターを務めている。毎回興味深いネタが登場するが、なかでも今回のタイ人観光客の話は本州のほかの観光地にも参考になる部分が大きいと思われるので紹介したい。 北海道の観光地と聞いて思い浮かべるのはどこであろうか。小樽、函館、旭山動物園、札幌、ニセコ、富良野、美瑛、網走監獄、流氷見学ツアーなどがパッと思いつくはずだ。 今回取材したタイからの観光客のご一行も小樽、札幌、旭山動
11日午前、北海道電力の苫東厚真火力発電所1号機が火災で急きょ運転を停止したため、北海道では電力の供給力が低下し、緊急に本州から電力の融通を受けました。 北海道電力によりますと、11日午前11時半ころ、厚真町の苫東厚真火力発電所の1号機で小規模な火災があり、1号機は運転を停止しました。 この影響で、北海道電力は供給力が低下し、緊急に本州から電力の融通を受けました。 11日のピーク時の電力使用率の見込みは、当初の89%から92%に上昇しましたが、北海道電力は、「現時点では電力供給に支障が生じる状況ではない」としています。 ただ、苫東厚真火力発電所1号機の運転再開の見通しは立っておらず、北海道電力はさらに発電所などでのトラブルが重なれば電力不足の懸念もあるとして、一層の節電を呼びかけています。 冬場に需要がピークになる北海道では、泊原子力発電所の停止などにより電力不足の懸念があるとして、この冬
日本プロ野球の現場の声を聞くシリーズの第2回は北海道日本ハムファイターズの成田竜太郎事業本部長に登場していただきます。成田さんはソフトバンク在籍時代にダイエーからのホークス買収案件にも関わり、ファイターズに移籍後は千葉県鎌ケ谷のファームの本拠地に、米マイナーリーグを参考にしたファイターズタウンの運営でファン獲得のためのさまざまなアイデアを実行し、イースタンリーグでトップの観客動員を実現させました。事業本部長に就任した昨年には観客動員数、売り上げなど過去最高の数字を1年目にして達成しています。 金額に見合うだけの効果を親会社に提供できているか 並木:前回は横浜DeNAベイスターズの事業本部長である前沢賢さんに登場していただきました。前沢さんは北海道日本ハムファイターズ時代に成田さんと共に北海道への地域定着に努力された方です。その前沢さんの話の中で面白いなと思ったのが、「北海道でファイターズが
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