保守的すぎるとは思うが……判断に迷う局面ではある.今朝発表の食品・エネルギーを除く物価指数(コアコア)の伸びは0.9%と前月より伸びを大きくしている. エネルギー価格の下落が落ち着き始めたのが今年の第一四半期から.ということは来年の3月くらいまでは生鮮除CPIはコアコアよりもかなり低く出る.すると,来年の前半にはエネルギー価格下落による影響が薄れ,生鮮除CPIはコアコア1%+αとなる可能性がある.生鮮除CPIの2%上昇を目標にするなら,追加緩和すべきか否か迷いどころなのは確か. ただ。。。そもそも論としては,エネルギー価格のように金融政策で動かすことの出来ない要素を含めた目標設定自体を考え直すべきだ.生鮮・エネルギー除くCPIなど,よりコントローラビリティのあるもの,またはビルトインスタビライザー機能のある名目GDPなどを目標として設定するよう,政府・日銀間で協議を進めてはどうか.