林芳正外相は14日、5月に就任したフランスのカトリーヌ・コロナ外相と初の電話会談を行った。林氏はコロナ氏に対し、就任への祝意を伝えた上で、「フランスが欧州連合(EU)のインド太平洋への関与強化を主導していることを改めて評価する」と述べた。 林氏はロシアによるウクライナ侵略について協議し、「力による一方的な現状変更は、世界のどこであれ認められない」との認識で一致した。その上で、先進7カ国(G7)などの国際社会が結束し、「対露制裁およびウクライナ支援を継続することの重要性」を確認。「食料危機に直面する脆弱(ぜいじゃく)な国々を支援していくこと」も申し合わせた。 インド太平洋と欧州の安全保障は「不可分だ」として、北朝鮮による核・ミサイル開発や拉致問題への対応で「引き続き連携していくこと」も確認した。 林氏は新型コロナウイルスに感染し、13日に外務省での公務を再開した。