【ニューヨーク=野村優子】陸上の国際統括団体、ワールドアスレチックス(世界陸連)は31日、靴底の厚さが40ミリメートルを超えるシューズの禁止を柱とする新たなルールを発表した。男女マラソンの世界新など好記録が相次ぎ、規制される可能性が取り沙汰されていた米スポーツ用品大手ナイキの靴底の厚さが36ミリのシューズ「ヴェイパーフライ」シリーズの使用は認められることになる。新ルールは4月30日から適用され
2019年9月の東京五輪マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」で選手が履いていた厚底シューズ(右)と一般的なレースシューズ(左)=川崎桂吾撮影 陸上長距離界で驚異的な好記録の一因として話題を呼び、規制の有無が議論されていた米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズについて、ワールドアスレチックス(世界陸連)は31日、現在市場に流通しているものは引き続き使用できるとの見解を明らかにした。今夏の東京五輪でも利用できることになる。 世界陸連によると、選手や科学、法律の専門家らによる検証グループが調査を進め、好記録を演出するナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズなどを調査してきた。 長距離走では底が薄くて軽い靴が適しているとされてきたが、ナイキの厚底シューズは「常識」を覆した。反発力の強いカーボンファイバー(炭素繊維)のプレートを宇宙産業用の軽くてクッション性のある素材で挟
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