機能の停止が決まっていた新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」について、デジタル庁は、今月17日以降、利用者に対してアプリの機能の削除を求めることになりました。 国が運用する「COCOA」は、新型コロナウイルスに感染した人と濃厚接触をした可能性がある場合に通知されるアプリで、ことし9月から感染者の全数把握が簡略化されたことから機能を停止することが決まっています。 デジタル庁は今月17日から順次、機能を停止することになり、利用者に対して、アプリとサーバーがデータのやり取りをする機能の削除を求めることになりました。利用者は最新版のアプリにアップデートし、機能の削除の操作を行う必要があるということです。 そのうえで、利用者の同意を得て、感染者と接触した過去のデータなどを収集し、今後の感染症対策に活用するとしています。 また、利用者を対象にしたアンケート調査も行い、COCOAについての検
河野太郎デジタル大臣は13日の閣議後の会見で厚生労働省とデジタル庁が運用する新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の機能を停止する見通しを明らかにした。ネット上には「COCOAは要らなかった」など厳しい声も目立つが、本当にそれだけだったのだろうか。 COCOAが機能停止する理由は「支持されなかったから」ではない。政府が感染者の全数届け出ルールを改めるため、陽性者情報を管理するシステム「HER-SYS」の運用を見直す。HER-SYSから陽性者の情報を得ているCOCOAも続けられなくなるというのが正解だ。河野大臣は「COCOAを活用する前提が変わりますので、機能停止ということになると思います」と説明した。 併せて河野大臣はCOCOAの導入経緯や内容について詳細な評価を行うと明言。「次のパンデミックの際には同じようなことが必要になる。COCOAの何が悪かったのか、どこが失敗したのか、また
厚生労働省は9月8日、新型コロナウイルス感染症の接触確認アプリ「COCOA」(iOS/Android)を高齢者や障害者にも使いやすいようにする方針を発表した。2022年3月までに、「見出しやラベルを付ける」「音声解説を提供する」など38項目を満たすことを目指す。 対応を目指すのは、Webコンテンツの配慮設計(Webアクセシビリティー)について定めたJIS規格「JIS X 8341-3:2016」。全部で61項目の達成基準がある。 「タイトルを付ける」「情報を意味ある順序にする」など25項目の基準を達成するとレベルA、「見出しやラベルを付ける」「音声解説を提供する」など13項目を満たすとレベルAA、「手話の用意」など23項目満たせばレベルAAAになる。総務省は公的機関のサイトなどでレベルAAへの対応を推奨しており、COCOAでもレベルAAを目指すとしている。 関連記事 Webアクセシビリティ
楠 正憲(内閣官房 政府CIO 補佐官) 2021年1月 Android版の接触確認アプリCOCOAが数カ月にわたって動作していなかったことが明らかにされた.筆者は 2020年4月から接触確認アプリの導入について,有志での議論に参加し,有識者会議のメンバとして,また途中から政府CIO補佐官として, 接触確認アプリの導入を支援してきた.本稿では接触確認アプリCOCOAの開発と運用について,どのような課題があったかについて振り返る. 接触確認アプリ導入の経緯 筆者が接触確認アプリについて知ったのは昨年(2020年)3月頃のことである.ちょうどシンガポールのTrace Togetherが話題となって,日本でも接触確認アプリをリリースできないかといった話題で,いくつかのコミュニティが盛り上がり始めた. Androidのシェアが高いシンガポールに対して,日本ではiPhoneのシェアが非常に高く,iP
接触確認アプリ「COCOA」について以前ツイートしました。 繰り返しになるけど、COCOAのAndroid版をネイティブで作り直したいので、誰か知ってる人につないで欲しい。 — ARIYAMA Keiji (@keiji_ariyama) February 3, 2021 ツイートした後もGitHubのCOCOAのリポジトリにコメントしたり、知り合いに「COCOAやりたい」「COCOAやりたい」と言い続けたりした結果、このたび厚生労働省の技術参与として正式にCOCOAに携わることになりました。 すること オープンソースコミュニティとの関わりについては、すでに政府CIO補佐官の東さんと関さんが取り組みを始めています。ぼくは二人を手伝いつつ、Issueとして報告があった内容の再現確認をしたり、Pull RequestでExposure Notification APIを使ったテストが必要なとこ
以下の方法でOSにキーの一致を検出させることができましたが、アプリでは検知されませんでした。 https://gist.github.com/zaruudon/5d01b848e50d5a63df50479e27b0df9d 動作情報には以下のような出力がありました。 2020/12/09 06:28:21,Info,Start,ExposureDetectedAsync 2020/12/09 06:28:21,Info,ExposureSummary.MatchedKeyCount: 1,ExposureDetectedAsync 2020/12/09 06:28:21,Info,ExposureSummary.DaysSinceLastExposure: 7,ExposureDetectedAsync 2020/12/09 06:28:21,Info,ExposureSummary.H
2021/02/06 21時35分 追記 参照したGoogleの資料が古く、現在はAppleと同じ仕様になっております。 先日報じられた不具合の原因はこちらのIssueと思われます。 訂正が遅くなり申し訳ありません。 調べたらそれっぽいのがわかったのでメモ。 広告 報道発表の時期から、原因はこのコミットだと思われる。 怪しいのはこの変更。 - MinimumRiskScore = 1, + MinimumRiskScore = 21, (Minimum)RiskScore の定義を調べると、Google と Apple で異なる。 Appleの場合 Google の場合 https://www.blog.google/documents/68/Android_Exposure_Notification_API_documentation_v1.2.pdf Apple は0~8の整数値を取る
接触確認アプリの不具合という問題の所在は、OSSコミュニティではなくリリースプロセスの不備にあるのでは いよいよリリースされた厚生労働省の接触確認アプリですが、「ストアで接触確認アプリと検索しても見つからない」「利用開始の日付が更新されてしまう」「初期設定時にBluetoothの許可をしないとアプリが立ち上がらない」などといった不具合が見つかり、Twitter 等で、接触確認アプリのベースとなるコードをオープンソースで開発し提供した Covid19Radar コミュニティ(以下OSSコミュニティ)に対して批判が出ています。 しかし、接触確認アプリの不具合に対して、問題の所在をOSSコミュニティそれ自体と捉えて、殊更これを責めるというのは、日本のOSSコミュニティの文化醸成のみならず、IT業界にとっても良いことでは無いと考えます。 「誰が悪い」といった責任論は問題の所在の全容を見えにくくして
※6/27にアイスランド、シンガポール、オーストラリアを追記しました 日本では第一波の感染がピークアウトしたと思われる新型コロナですが、今月中旬にようやく新型コロナ接触確認アプリがリリースされる予定となっています。 ところで日々報じられているようにこの種のアプリ、すでに世界中で開発or運用されています。実は比較的マイナーな国でユニークなアプリがリリースされてたりして興味深いのですが、なかなか一覧で見れるソースがありませんでした。 調べてみると、MIT Technology Reviewにて世界30か国の新型コロナ接触確認アプリの一覧が公開されていて、しかもリアルタイムで更新されるスプレッドシートだから随時情報が追加されています。 ただ、すべて英語、、、(;´・ω・) また、各国のざっくりとした仕様の記載はありますがそれ以上の情報はほぼありません。 そこで今回はこのMIT Technolog
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Applicationというものが公開されましたね。 リンクを貼ると、そのアプリにフィーチャーされるのであえて貼りません。今回フィーチャーしたいのは、そのアプリの開発にまつわる、我々技術者よりのIT業界の中の話だ。 国がやるからって藪から棒に叩いて、全てが悪いと判断する思考停止な人たちは、教育とか語らないでほしいと思うくらいに、割とイラッとしてます。 わたし自身、全くこのアプリの開発には関わっておりませんが、このアプリ開発に関わった人々と仲良かったり、少なからず知ってたりするので、彼らの良心とか熱意とか志とか、それを汚す行為を許さん。と思って書いている。 そういう大切な動機を知らずに、消費することしか知らない思考停止な世の中にあえて言いたい。 わたしも含めたエンジニアと呼ばれる技術系の人
6月19日、日本でも新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対する「接触確認アプリ」(COVID-19 Contact Confirming Application、通称「COCOA」)が公開された(iPhone版リンクはこちら、Android版のリンクはこちら)。 このアプリに関するAppleとGoogleの共同コメントを得られた。以下に紹介する。 日本の新たな生活様式の下でCOVID-19の拡大抑制を図るために、厚生労働省が提供開始した新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」 をAppleとGoogleは支援致します。同アプリは、AppleとGoogleのプライバシー保護技術を活用しており、利用するか否かは利用者が自由に選択でき、デバイスの位置情報を収集・使用することもありません。AppleとGoogleは今後も厚生労働省及び日本政府の取り組みを支援して参ります。 公開され
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