アルゼンチンの新大統領に就任したハビエル・ミレイ氏。首都ブエノスアイレスの大統領府カサ・ロサダで(2023年12月10日撮影)。(c)Pablo PORCIUNCULA / AFP 【12月11日 AFP】アルゼンチンで10日、自由至上主義(リバタリアン)を信奉するハビエル・ミレイ(Javier Milei)氏(53)が大統領に就任した。新大統領は国民に向けた第一声で、財政再建とインフレ抑制に向け痛みを伴う改革を断行する考えを示した。 ミレイ氏は、歴代政権の放漫財政のせいで自身は「最悪の遺産」を引き継ぐ大統領になったと主張。国庫には「金がない」と訴えた。 アルゼンチンは、過去数十年にわたり債務が累積するなど経済運営に失敗。その結果、年間インフレ率は140%、貧困率も40%に達している。 ミレイ氏は、自身が大統領選で勝利したことは「ベルリンの壁崩壊」に匹敵する歴史の転換点になると豪語。経済立
アルゼンチン大統領選の決選投票に臨むミレイ下院議員(右から2人目)=19日、ブエノスアイレス(AP=共同) 【ブエノスアイレス共同】南米アルゼンチンで19日、大統領選決選投票が行われ、右派で小さな政府を志向するリバタリアン(自由至上主義者)の第三極候補ハビエル・ミレイ下院議員(53)が、与党連合の中道左派セルヒオ・マサ経済相(51)を破り勝利した。経済学者のミレイ氏は過激な言動でトランプ前米大統領に例えられることもあり、通貨の米ドル化や中央銀行の廃止を唱えていた。 経済危機が長引くアルゼンチンでは通貨ペソの大幅下落や激しいインフレが国民生活を直撃。貧困層が4割を超える中、経済対策が大きな争点となった。ミレイ氏は首都ブエノスアイレスのホテルで支持者らを前に「きょう、アルゼンチンの再建が始まる」と勝利宣言し、新たな政権は「民主主義、自由貿易、平和」を約束すると述べた。
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