いま株を運用する人が急増、投資セミナーが空前の人気だ。背景にあるのは、「先行き不安病」の広がり。トランプ新大統領登場による市場の不透明感、将来の年金財政への懸念などから「お金を増やさねば危うい」と考える人が増えているのだ。実際、好景気と言っても賃金上昇は鈍く、年金や保険料などの負担が増加。さらにオリーブオイルやティッシュペーパーなど日用品の値上げが相次ぎ、暮らしは圧迫されている。株や投資信託、個人型確定拠出年金(イデコ)…運用を推奨する様々な情報の中で、何を選択していいのか。目先に振り回されない「しぶとく支える家計防衛」を考える。