“次世代の計算機”として社会を大きく変えると言われる「量子コンピューター」。 従来のコンピューターとは桁違いの計算能力の高さで、新薬の開発や金融市場の予測など、さまざまな課題を解決することが期待されています。 これまでのコンピューターとはいったい何が異なるのか。その仕組みや実用化に向けた課題を解説します。 国産初の量子コンピューター 本格稼働 量子コンピューターの「量子」は光の粒や電子などの極めて小さな物質のことで、この「量子」の世界で起こる物理現象を応用することで超高速の計算が可能になるとされています。 理化学研究所は、国産の初号機を開発し、研究者が利用できるサービスを27日から始めました。 開発したのは、量子コンピューター研究における日本の第一人者で理化学研究所の中村泰信センター長や国内企業などからなる研究グループです。 中村センター長は開発の意義について「大規模な量子コンピューターの
【12月8日 Xinhua News】中国科学技術大学(University Of Science And Technology Of China)は4日、同大学の潘建偉(Pan Jianwei)氏らが76光子量子コンピューターのプロトタイプ「九章」の構築に成功したと発表した。現在世界最速のスーパーコンピューターで6億年かかる数学アルゴリズム、ガウスボソンサンプリングの解を求めるのに200秒しかかからないという。この進展により中国は「量子優位性」を実現した世界で2番目の国となった。 同大学の陸朝陽(Lu Chaoyang)教授は「量子の優位性は一つのハードルのようなもので、新しく生まれた量子コンピューターのプロトタイプが、ある問題で最も優れた従来のコンピューターの計算能力を上回った時、今後、さらに多方面で優位性を持つ可能性があることを証明している」と指摘。世界の学術界が長年にわたり、このマ
by Google 2019年10月23日にGoogleが「量子コンピューターがついに従来のコンピューター(古典コンピューター)の計算能力を上回ったことが確認できた」という量子超越性を発表しました。しかし、論文が発表される2日前に、量子コンピューターの研究分野においてGoogleのライバルだったIBMが「Googleは量子超越性を実証できていない」と真っ向から否定しました。これを受けて、コンピューター科学者のスコット・アーロンソン氏がIBMがどういう点で反論をしたのかを解説しています。 Shtetl-Optimized » Blog Archive » Quantum supremacy: the gloves are off https://www.scottaaronson.com/blog/?p=4372 2019年9月20日、アメリカ航空宇宙局(NASA)がGoogle研究者による
量子コンピュータの計算能力が、スーパーコンピュータなど従来型のコンピュータを上回ることを示す「量子超越性」を実証したと、Googleが発表。 米Googleは10月23日(現地時間)、量子コンピュータの計算能力が、スーパーコンピュータなど従来型のコンピュータを上回ることを示す「量子超越性」(Quantum Supremacy)を実証したと発表した。同日付の英科学誌「Nature」(電子版)に論文が掲載された。 乱数を生成する「ランダム量子回路サンプリング」という問題を量子コンピュータに解かせた。この問題は、最先端のスーパーコンピュータでは解くのに約1万年かかると見積もられるが、Googleの量子コンピュータは3分20秒で解き終えたという。 量子コンピュータは「量子ビット」(qubit)と呼ばれる情報単位を用いる。0と1だけでなく、その両方を重ね合わせた状態(量子の重ね合わせ)を表現でき、よ
スーパーコンピューターの開発をめぐる国の助成金詐欺事件で、詐欺や法人税法違反(脱税)などの罪に問われたスパコン開発会社「PEZY Computing」前社長、斉藤元章被告(50)の初公判が22日、東京地裁(前田巌裁判長)であった。斉藤被告は詐欺について「間違いございません。深く反省しています」と述べ、起訴内容を認めた。一方、脱税行為の一部については「脱税の意図はなかった」として無罪を主張した。 起訴状によると、斉藤被告は経済産業省所管の国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)の助成事業を悪用し、2012~13年度の助成金計約6億5300万円を詐取。14年12月期までの5年間に、法人税計約2億3千万円を脱税したなどとされる。 斉藤被告はこの日、黒色のスーツ姿で出廷。昨年12月に逮捕されて以降、勾留が続いており、すでにPEZY社の代表は退任している。(小林孝也、酒本友
自分専用のスパコンを「Raspberry Pi 3 Model B+」で作ってみませんか? ただし、普通にパーツを組み立てるだけでは面白くありません。すべてをデスクトップPCの筐体内に収めてしまうのです。外から見たらWindowsが動いているごく普通のパソコンなのに、筐体の中を覗くとラズパイ・クラスターが格納されていて、LEDがチカチカと点灯している・・・超カッコ良くないですか? 誰かに中二病的だと言われても、一切無視しましょう。誰得なのか? そこはいったん置いておくとして、とりあえず「羊の皮を被った狼」を気取るのです。 IoTデバイスとしてのラズパイは大変興味深いプロダクトなのですが、実際のところ(ホビー目的以外では)、これと言った用途がないのです。私自身そうでしたが、購入した当初は「おぉ、こいつLinuxがちゃんと動くぞ!」と(ガンダムを見つけたアムロのように)嬉々として「ls」や「t
https://www.asahi.com/articles/ASL1T52WBL1TULFA011.html 世間の反応を見ると何がニセなのか理解できていない人が多い。ニセ半導体って何だよアカヒはしね、という声で溢れており、誰もがNEDO調査官と同じ騙されかたをしている。面白いことに、自分が半導体に詳しいと思っている人ほど騙されているように見える。当のペジー社員すらも!そういう意味でこれは斉藤氏による芸術的な犯罪であり、感動させられたこの想いを共有したく、怪文書をしたためることにする。 ペジー社がNEDOの調査官に見せたニセ半導体とはメモリーのことだ。例えばノーブランドのメモリーとサムスンのメモリーを見た目や動作ですぐに判別できる者がいるだろうか?いない。おそらくペジー社は、ノーブランドのメモリーを調査官に見せて、これはウルトラメモリーが作った、と偽ったのだろう。自社のラベルくらいは貼っ
PEZYのスーパーコンピュータ「暁光」が、実行性能で世界3位、電力効率で世界4位に相当する性能を実現した。 ベンチャー企業のPEZY ComputingとExaScaler(東京都千代田区)は12月13日、2社が共同開発した大規模液浸型スーパーコンピュータ「暁光」(ぎょうこう)が、実行性能で世界3位(国内1位)、エネルギー消費効率で世界4位(国内4位)に相当する性能を達成したと発表した。1249キロワットの消費電力で20.41ペタFLOPS(1秒間当たりの浮動小数点演算回数が1兆の2万倍)を実現した。 計測に使用した暁光は、CPU1万個(総プロセッサ数1986万コア)、総メモリ容量680TBで、理論性能では約28ペタFLOPSに達するという。今回の結果は、年に2回発表されるスーパーコンピュータのシステムランキング「TOP500」(2017年11月時点)での順位で世界3位、電力効率のランキン
富士通は、産業技術総合研究所(産総研)が導入するAI(人工知能)専用スーパーコンピュータを受注した。2017年10月7日、分かった。受注額は約50億円。米インテルのCPUを2個と米エヌビディアのGPUを4個搭載したサーバーを1088台並べる。理論上の演算性能は国内最速の37ペタFLOPS(1秒間に3京7000兆回)に達する。2018年度に運用を始める。 産総研は政府が2016年度第2次補正予算で195億円を投じた「人工知能に関するグローバル研究拠点整備事業」を管轄する。このうち3分の1程度をAI専用のコンピューティング基盤「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure:ABCI)」の整備に投じる、としていた。 ABCIの理論上の演算性能である37ペタFLOPSは、東京大学と筑波大学が共同運営する国内最速スパコン「Oakforest-PACS」の25ペ
133. ShenWei TaihuLight (2016/6/23) 改めて書くまでもありませんが、以下は牧野個人の見解であり AICS の見解を代表 するものではありません。 2016年6月の Top 500 では、中国の ShenWei TaihuLight システムが、ピーク 性能 125PF、HPL 性能 93PF と驚異的な数値を叩き出して同じ中国の Tianhe-2 が 2013年6月から守っていた1位の数値を3年ぶりに書き換え、6期連 続で中国設置のマシンがトップとなりました。 本稿では、この TaihuLight の意義を少し考えたいと思います。 まず、TaihuLight で使われているプロセッサは Tianhe-2 と異なり、設計か ら(おそらくファブまで)純粋に中国製です。Tianhe-2 はXeon + Xeon Phi (KNC) だったわけですが、TaihuL
概要 筑波大学計算科学研究センターは、全国共同利用施設として、一般公募による「学際共同利用プログラム」※1を実施しています。平成25年度に、茨城県立並木中等教育学校4年次(高校1年)の杉﨑行優(すぎざき・ゆきまさ)君の申請が採択されました。杉﨑君は筑波大学計算科学研究センターの朴泰祐教授と共同研究を進めた結果、スーパーコンピュータ「T2K-Tsukuba」※2を使った並列計算により、5×5の魔方陣の全ての解を求めることに成功しました。 魔方陣とは、正方形のマス目に、縦・横・斜めの合計が同じになるよう数字を置いたものです。5×5の魔方陣の全解は2億7530万5224通りあることがすでにわかっています。杉﨑君は「枝刈り法」を改良した求解アルゴリズムを考案し、スパコンに並列計算させるためのプログラムを開発しました。朴教授は、並列データの収集や並列化に関する詳細なアドバイスを行いました。並列計算
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