2022年9月23日に開業した西九州新幹線(長崎~武雄温泉間)。計画では九州新幹線とつながるはずだが、残る佐賀県内区間の着工にめどが立たず、離れ小島状態の長期化は避けられない。なぜこのような状態が続くのか。「問題の元凶」と批判の声もある佐賀県の山口祥義知事が、日経ビジネスの単独インタビューに応じた。
「中央からの押し付け」「国がやろうとしている地方創生はこういうやり方なのか」と佐賀県の山口祥義知事が怒りを爆発させた。九州新幹線長崎ルートのうち着工していない約50キロの武雄温泉―新鳥栖(佐賀県)間について与党検討委員会が8月5日、佐賀県が望んでいないフル規格(複線の専用軌道を新設)で整備する方針を決めたからだ。与党検討委が佐賀県を含めた関係6者の合意を破棄し、地元の意向を無視した「フル規格により整備することが適当」との結論へと突っ走ったことで佐賀県は「地方自治権の侵害だ」(関係者)と態度を硬化させており、長崎ルートの整備の行方は視界不良だ。 (共同通信福岡支社編集部次長=大塚圭一郎) ▽4者協議も委員長との面会も拒否 「地元負担が求められている整備新幹線について、地元の県が求めていないのにフル規格で整備すると中央が押し付けるやり方は、地方自治の観点から大きな問題と言わざるを得ない」。8月
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く