本格的な登山シーズンを迎え、大型連休に、日帰りで楽しめる身近な山に登ろうと計画している方も多いと思います。 大阪府と奈良県にまたがる金剛山も、こうした身近な山のひとつ。 しかし、山で道に迷う人も増え、遭難し消防や警察が出動するケースも出ています。 専門家は、多くの人が集まる身近な山だからこそ「道迷い」の危険がより高くなると指摘します。 (NHK山岳班 カメラマン 大阪放送局 竹和亮 / 高伽耶) 金剛山 身近で人気の山にも危険が
富士山の登山者のうち山梨県側から登る人に対し1人2000円の通行料の支払いを義務化する条例が4日、山梨県議会で可決・成立しました。環境保全や事故防止などがねらいで、条例はことし7月1日から施行されます。 富士山の登山者数は去年の夏山シーズン、コロナ禍前とほぼ同じ水準に回復する一方、夜通しで一気に山頂を目指す「弾丸登山」や登山者のマナー違反が問題となっています。 山梨県は、事故の懸念などから登山者の適正な管理が必要だとして山梨県側の吉田口登山道からの通行料の新設や登山者数の制限などを盛り込んだ条例案を提出し4日の県議会で全会一致で可決・成立しました。 条例では5合目にゲートを新設したうえで ▽新たに1人当たり2000円の通行料を義務づけ支払いを求めるほか ▽ゲートを通過できる1日当たりの登山者数に上限を設けることとされています。 また ▽登山道やその周辺で安全管理を行う誘導員らに登山者のマナ
長野県と岐阜県にまたがる北アルプスの槍ヶ岳で(やりがたけ)3日、登山をしていた男性3人が遭難し、全員救助されましたが、いずれも死亡が確認されました。 3日午後2時半ごろ、標高3180メートルの北アルプスの槍ヶ岳で、男性3人のパーティーから「1人が滑落した」と警察に通報があり、その後、連絡がとれなくなりました。 警察によりますと、このうち岐阜県中津川市の会社員、田口貴章さん(28)は、山頂付近の登山道で倒れていたところを3日、救助されました。 また、4日、田口さんと一緒に登山していた、岐阜県土岐市の会社員、西尾英昭さん(37)が登山道で、愛知県一宮市の会社員、二ノ宮宏之さん(49)が登山道からおよそ180メートル下の斜面で見つかり、正午すぎに救助されましたが、その後、3人とも死亡が確認されました。 3人は3日、岐阜県側の登山口から槍ヶ岳に入り、山頂付近で山小屋に1泊して、再び岐阜県側に下山す
12日、山梨県西桂町の三ツ峠山に登山に訪れていた高校1年の男子生徒の行方がわからなくなっていましたが、13日午前、山の中腹付近で見つかり無事救助されました。 警察と消防が13日朝から捜索した結果、午前7時すぎに警察のヘリコプターが山の中腹付近の森林で男子生徒を見つけて救助し、甲府市内の病院に搬送しました。 警察によりますと、顔にすり傷があるものの意識ははっきりしていて、命に別状はないということです。 男子生徒は同級生4人とともに12日午後2時ごろ山頂に到着したあと一緒に下山を始めましたが、途中で遅れ、ほかの4人が先に下山したということです。 男子生徒が見つかったのは登山道から100メートルほど外れた傾斜地で、警察は下山途中に仲間とはぐれたものとみて詳しい状況を調べています。
12日、山梨県西桂町の三ツ峠山で同級生とともに登山に訪れた高校1年の男子生徒の行方がわからなくなっています。 警察によりますと、この生徒は同級生4人とともに、12日、山梨県西桂町にある標高およそ1780メートルの三ツ峠山に登山に訪れましたが、予定していた夕方になってもこの生徒だけ下山せず、父親が警察に通報しました。 これまでの調べで、この男子生徒を含む5人は、12日午後2時ごろに山頂に到着し、その後一緒に下山を始めましたが、途中、この生徒が遅れだし、ほかの4人が先に下山したということです。 警察はこの生徒が下山途中に遭難した可能性があるとして、消防とともに登山道を中心に捜索しましたが見つかっていません。 男子生徒が持っている携帯電話は、発信音は鳴るものの応答しないということです。 警察と消防ではさらに範囲を広げて捜索にあたることにしています。
沢の斜面に、うつ伏せで重なり合うように倒れていた父と子。新潟県阿賀野市の五頭連峰に登山に出かけて3週間余り、遺体で見つかりました。2人が向かったと見られる山は、標高1000メートルにも満たない「低い山」でしたが「低い山こそ注意が必要」と指摘する声は多くあります。遭難経験者も語る「低い山に潜むリスク」についてです。 (ネットワーク報道部記者 佐藤滋 玉木香代子) 新潟県で遭難した父子が向かったと見られるのは、標高954メートルの山でした。 今月5日の午後8時すぎ、「道に迷ったのでビバークする」と家族に連絡。 翌日の午前5時半ごろには「これから下山する」と再び携帯電話で連絡がありましたが、その後、行方がわからなくなりました。
埼玉県は、山で遭難した人たちを県の防災ヘリコプターで救助した際にかかる費用を徴収する制度を全国の自治体で初めて今月1日から始めました。この制度は救助に危険が伴う山に限定したもので、県は、十分な準備をせずに遭難する事故を抑止するためのものだとして、注意を呼びかけています。 徴収する金額は5分で5000円で、例えば救助に1時間かかった場合は6万円となります。 対象は小鹿野町にある二子山や日高市の日和田山など、6つの山の埼玉県側にかかる頂上付近や岩場など、救助に危険が伴う山に限定しています。 自治体の防災ヘリでの救助が有料化されるのは全国で初めてで、埼玉県は新たな制度の周知を進め、準備を十分に整えて登山するよう呼びかけています。埼玉県消防防災課の市川善一課長は「登山をする際は綿密に計画を立てて、天候が悪い場合はやめる勇気をもってほしい」と話しています。 有料化の対象となった埼玉県日高市の日和田山
世界7大陸の最高峰を日本人として最年少で登頂した19歳の女子大学生、南谷真鈴さんが21日に記者会見し、周りのサポートに感謝のことばを述べました。 21日に、東京・渋谷区で記者会見した南谷さんは「悪天候が回復するなどチャンスにも恵まれました。達成したときは爽快感と満足感を感じました。一緒に登頂したメンバーなど周りのサポートがあったので達成できました」と感謝のことばを述べました。 世界7大陸の最高峰のうち、最も標高が高いエベレストに登頂した日本人は、南谷さんで169人目、女性では18人目となりますが、10代で登頂に成功したのは南谷さんが初めてだということです。今後の目標について南谷さんは、来年3月にスキーで北極点を目指すなど、今後は登山以外の活動にも取り組みたいと話していました。
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