「残念で悲しくて、正直怒ってます。いいかげんにしてくれと」 インタビュー取材に応じた前澤友作さんは開口一番、こう語った。 SNSで毎日のように目にする、有名人になりすまして投資を呼びかけるフェイク広告。それをきっかけに、大金をだましとられる人が後を絶たない。 今、あなたのタイムラインに表示されているその有名人、本物ですか? 「納得いかない」
「最初は怪しいと思っていたのに…」 将来に備え、投資で資産を増やしたいと考えていたという関東地方の40代の夫婦。 投資のために振り込んだ1億円もの大金をだまし取られたといいます。 きっかけはフェイスブックに表示された無料の投資相談会の広告。 そこを入り口に、巧妙な手口で投資詐欺へと誘導されていったのです。 (デジタルでだまされない取材班 / 社会部 倉岡洋平 守屋裕樹) 関東地方の40代の夫婦がその広告を見つけたのはことし4月です。 クリックすると、まず数百人が参加するLINEのグループチャットに誘導されたといいます。 そこで「先生」をしていたのは、イギリスに実在する金融機関の副社長を名乗る人物。 さらに「生徒」で、3人の幼い子どもを育てるシングルマザーだという女性が、個別にLINEでメッセージを送ってくるようになりました。「将来のため、一緒に先生から学ぼう」などと、やりとりを重ねるように
スマートフォンに電話がかかってきたのは、ことし7月でした。 携帯電話会社の社員を名乗る男が、中国語で「あなたの名前で契約された番号が中国で詐欺に利用されている」と言うのです。 続いて電話は公安当局の警察官を名乗る男に替わります。 「これからオフィスに戻るのでインターネットで警察の番号を検索して、その番号にかけ直してほしい」 言われたとおりに検索して表示された番号に電話するとその男が出たので、本物の警察官だと思い込みました。 いま考えると、うその電話番号が掲載された「偽サイト」に誘導されたのかもしれません。 続いてビデオ通話をつなぐと、警察の青い制服を着た男がオフィスにいる様子が写ったものの、ビデオ通話は禁止されているとして画面はすぐにオフに。 男は、私が日本にいて中国の警察署に来ることができないため、通信アプリの「テレグラム」を使うよう指示してきました。 そしてやりとりを続けると、今度は私
「がんに効く」との言葉を信じ、命を落とした女性 姉 けいこさん 今回取材に応じてくれたのは、妹のともみさん(仮名)をがんで亡くした、けいこさん(仮名)です。 二人で旅行に行くほど、仲のいい姉妹だったという二人。しかしともみさんががんと診断された後、「溝ができるようになった」と言います。 左:妹 ともみさん 右:姉 けいこさん 「私は妹と一番仲が良かったので、何でもわかってあげられる気になっていました。妹は私のことは信頼してくれていると思っていたのですが、一度できてしまった溝はなかなか修復できなくて、結果的に妹が1人で病気と闘うことになってしまいました」 ともみさんは35歳のとき、不正出血が続いたことで婦人科を受診しました。 何度か検査を受けた結果、「子宮体がんステージ1B」という主治医の見立てを伝えられました。 取材を元に作成 左:妹 ともみさん 右:主治医 主治医 妹 ともみさん 国立が
入手が困難な人気イベントのチケット。諦めきれずSNSで検索すると、定価より少し高い金額でしたが、譲りたいという投稿が見つかりました。 これって詐欺?でもひょっとしたら入手できるかも…。 「推しに会いたい」「どうしても試合が見たい」というファン心理につけ込み、SNSを悪用してお金をだまし取るチケット詐欺。いま増えています。 (デジタルでだまされない取材班 吉村啓) ※「チケット不正転売禁止法」で、主催者の同意なしに、定価を上回る高値で繰り返しチケットを転売することは禁止されています。購入者側も、チケットが無効となって、会場への入場ができないケースがあります。業界団体では転売チケットにはリスクがあることを認識し、主催者側や正規のルートからチケットを入手してほしいと呼びかけています。 都内に住む40代の女性です。ことし3月、野球部に所属する高校生の息子のためにWBC=ワールド・ベースボール・クラ
首都圏郊外にある築20年以上の中古アパート。 外観は古いうえ、駅からも決して近いとはいえません。 入居者の中には、なぜか生活保護の受給者が多く含まれていました。 驚いたのが、こうしたアパートが投資物件となっていたこと。 そして、何人かのオーナーが損失を出していたことです。 いったいどんな人たちが、どんな理由でこうしたアパートに投資するのか。 私たちは、関係者への取材を始めることにしました。 まず、気になったのがこのアパートのオーナーです。 会うことができたのが、40代の川上さん(仮名)。 仕事は?と聞くと、都内のコンサルティング会社に勤めるサラリーマンでした。 去年5月、川越市にある中古アパートを3100万円、全額ローンで購入したという川上さん。妻と4歳の娘がいます。将来の子どもの学費や老後の足しにしたいと考えて、初めてのアパート投資に踏み切ったと語りました。 川上さんが購入した時、アパー
遺影には、ほのかの大学の卒業式の写真を使いました。 社会人になったばかりの22歳。 150万円を借りてまで暗号資産の運用をうたう投資に手を出したのは、同級生からのSNSがきっかけでした。 遺書の最後は、こう締めくくられていました。 「服とかは売ってね。多少のお金にしかならんかもやけど」 グループの一部は摘発され、有罪判決を受けました。 娘のようにつらい思いをする人が1人でも減ってほしいと、被害救済の団体設立に協力した母親が思いを語ってくれました。 (社会部記者 倉岡洋平) ほのかの様子がおかしいことに気づいたのは、2020年の9月に入ってからでした。 元気がなく、「どうしたん?」と聞いても返事はありません。 15日を過ぎたころ、ようやく意を決したように打ち明けてくれました。 「×××というグループに150万円を投資したけどお金が返ってこない。だまされた」 詳しく話を聞くと、投資トラブルに巻
デジタル社会の実現に向けて、政府は重点計画の改定案をまとめ、デジタル資産について、有識者会議を新設して、課税ルールの調査・研究を行うなどとしています。 デジタル空間のアート作品をはじめとしたデジタル資産をめぐっては、今後、市場の急速な拡大が見込まれ、売買される商品がオリジナルだと証明する技術の開発などが活発に進められています。 こうしたことを受け、政府がまとめた重点計画の改定案では、デジタル資産について有識者会議を新設し、国内外の利用実態や課税ルールの調査・研究などを行うとしています。 また、マイナンバー制度について、社会保障の充実や税の徴収などの分野以外にも、自動車の登録事務や、外国に在住する日本人の行政手続きなどに利活用できるよう検討するとしています。 さらに、ことし7月から3年間を集中改革期間と位置づけ、アナログな規制や制度の見直しを進めるほか、急激に変化する国内外の情勢に対応できる
SNSなどで知り合い、恋愛感情を抱いた外国人を名乗る相手に一度も会わないまま多額の金をだまし取られる。 「国際ロマンス詐欺」とも呼ばれる、この手口の被害相談が急増しています。 最近は暗号資産による投資を持ちかけられるケースが多く、実情に詳しい専門家は、コロナ禍での孤独感の広がりが被害が相次ぐ背景にあるとして注意を呼びかけています。 国民生活センターによりますと、マッチングアプリや出会い系サイトで知り合い恋愛感情を抱いた相手から、投資を持ちかけられるなどしてトラブルになったという相談が急増しています。 2019年度は全国で5件にとどまっていましたが、2020年度は84件、昨年度は192件と40倍近くになっていて、コロナ禍で一気に増えたことが分かります。 相談を寄せるのは男女ともに30代と40代の割合が高く、目立つのは外国人を名乗る相手から最終的にビットコインなどの暗号資産による投資を持ちかけ
リンク 「“特定”が得意な人」 「“特定”が得意な人」 - ねほりんぱほりん モグラになった山里亮太とYOUが顔出しNGのゲストからねほりはほりする人形劇赤裸々トークショー。今回のゲストは「“特定”が得意な人」。 有名人の自宅を突き止めたい!同級生の裏アカを見つけ出したい!本人にバレないようにSNSのアカウントを発見したい!そのためにネットやSNSで情報を集めて目的を果たす…。今回のゲストは、そんな“特定”と呼ばれる行為をする人。どうやって特定するの?特定した情報は何に使うの?特定されないために気をつけるべきことは?自分の情報が見知らぬ誰かに握られているかもしれない…その危うさと防 63 NHK ねほりんぱほりん @nhk_nehorin 【今夜は新作!】 「”特定”が得意な人」 何気なくSNSにアップした写真からあれやこれやと暴かれる… みなさんは、自分が知らぬ間に誰かに何かバレてたこと
民放のニュース番組で、音響効果を担当していた男性が、自身で作曲した曲を1900回余り放送したとうその申請をして、JASRAC=日本音楽著作権協会から7400万円余りを不正に受け取ったとみられることがわかりました。JASRACは音響会社に賠償を求める訴えを起こしました。 JASRACによりますと、東京 渋谷区の音響会社に勤めていた男性は、日本テレビの朝のニュース番組の音響効果を担当し、自身が作曲した曲の著作権を管理してもらうという契約をJASRACと結んでいました。 男性は、平成27年から2年余りの間、番組で自身の曲を合計1900回余り放送したとうその申請をして、JASRACから7400万円余りの使用料を不正に受け取ったとみられるということです。 放送局の番組で使われる曲は、放送局がJASRACに使用した曲目や時間を申請し、JASRACがそれに応じて著作権を持つ作曲家などに使用料を配分する仕
予約サイトから付与される特典のポイントを目当てに、京都市のホテルを無断キャンセルしたとして逮捕された親子は、1年ほどの間に各地で3000回を超えるキャンセルを繰り返し、予約先の被害額は1億円余りにのぼることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は2人を12日にも再逮捕し、さらに詳しく調べる方針です。 警察は親子が予約サイトから付与される特典のポイントを目当てにキャンセルをしていたと見ていて、捜査関係者によりますと、治子容疑者は「おととし、宿泊の予約変更をした際に、変更前の予約でも特典のTポイントが付与されているのに気付いた」と供述しているということです。 親子のサイトの利用履歴などを調べた結果、先月までの1年弱の間に各地で3200回ほどの無断キャンセルを繰り返し、予約先の被害額はおよそ1億1500万円にのぼることが確認された一方、およそ250万円分のTポイントを不正に得ていたと見られてい
ホテルの無断キャンセルを繰り返したとして51歳の女とその息子が逮捕されました。警察は宿泊予約サイトで得られる特典の「Tポイント」に目をつけて、全国のホテルなどで無断キャンセルを2200回以上行い、Tポイントを不正に得ていたとみて捜査しています。 逮捕されたのは住所不定の自称 自営業、岸田治子容疑者(51)と息子で自称 会社員の治博容疑者(30)です。 警察によりますと、2人は去年8月、インターネットの宿泊予約サイト「一休」を通じて偽名で予約した京都市の4つのホテルを無断でキャンセルし、業務を妨害したとして、私電磁的記録不正作出・供用や偽計業務妨害の疑いが持たれています。 「一休」を通じて予約すると、特典として宿泊代金の一部がTポイントとして還元されますが、ホテル側の手続き忘れなどによって、無断キャンセルでもTポイントが付与されるケースがあるということです。 警察は岸田容疑者が特典の「Tポイ
IT大手の「ヤフー」が運営するオンラインサービスの会員IDを架空の名義で取得して、その際に付与されるポイントをだまし取ったとして、28歳の無職の男と母親が、埼玉県警に逮捕されました。警察は、だまし取ったポイントで購入した金券を売却する手口で現金8500万円余りを不正に得ていたとみて調べています。 捜査関係者によりますと、2人は去年3月、ヤフーが運営するオンラインサービスの会員IDを架空の名義で95回にわたって取得し、IDを取得すると付与されるポイントおよそ15万円分をだまし取った疑いが持たれています。 2人はポイントを使ってショッピングサイトで金券を購入し、その後、売却して現金に換えていたということです。 調べに対し、いずれも容疑を認めたうえで、「貯蓄目的でやった」と供述しているということです。 警察は、同様の手口を繰り返し、現金8500万円余りを不正に得ていたとみて詳しく調べています。
『伝説の投資家』を名乗り「毎月10万円がもらえる『GIFTプロジェクト』に参加しませんか」といったうその宣伝動画をインターネット上で配信していた男らが詐欺の疑いで逮捕されました。警察はプロジェクトへの参加費名目で全国から9億円余りを集めていたとみて調べています。 警察によりますと、5人はおととし、40~60代の男女5人に、「『GIFTプロジェクト』という企画に参加して参加費を支払えば、投資で増やし、毎月10万円以上をプレゼントする」などといううその話で勧誘し、合わせて52万円余りをだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。 5人はうそのプロジェクトを宣伝する動画をインターネット上で配信し、全国から客を募っていました。 動画で伊藤容疑者は『伝説の投資家・加藤浩太郎』を名乗り、「投資で毎月35%以上の利益を出すことができ、何もしなくても毎月10万円以上を生涯にわたってギフトとして贈る」など
ショッピングセンターの「イオン」で、1回の来店につき2円分のポイントがもらえるサービスを悪用してポイントをだまし取ったなどとして、29歳の無職の男が逮捕されました。警察によりますと、パソコンの位置情報を偽装するなどして、九州の店舗に270万回近くにわたって訪れたように装っていたということです。 警察によりますと、菅野容疑者は、イオンの公式アプリで1回の来店につき2円分のポイントがもらえるサービスを悪用し、ことし、自分のパソコンのGPSの位置情報を偽装して店で使えるポイント140円分をだまし取ったほか、およそ538万円分のポイントをだまし取ろうとしたとして、詐欺や詐欺未遂などの疑いがもたれています。 九州各地の店舗に270万回近くにわたって訪れたように装っていたということです。来店回数が異常に多いことに会社側が気付き被害届けを出していました。 警察によりますと調べに対し容疑を認め、「ポイント
都心の1等地の売買をめぐって積水ハウスが55億円をだまし取られた事件で、交渉の場で土地の権利証の提示を求められた際、所有者になりすました地面師グループの女は「内縁の夫が書類を持っているが、けんかをしたので持参できなかった」と虚偽の説明をしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁が詳しい経緯を調べています。 その後の調べで、交渉の場で積水ハウスから土地の権利証の提示を求められた際、所有者になりすました東京 足立区の生命保険会社の元営業職員、羽毛田正美容疑者(63)は「内縁の夫が書類を持っているがけんかをしたので持参できなかった」と虚偽の説明をしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。 その後、積水ハウスは権利証を確認しないまま土地代金を支払ったということです。 警視庁は、にせの所有者だと発覚しないように虚偽の説明をしたとみて、詳しい経緯を調べています。
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