※一部,医療関係者以外の一般向けの内容も含めています.このため,薬剤に関しては一般名ではなく商品名で記載しています. ■2013年3月31日に中国において鳥インフルエンザA/H7N9の人への感染例が報告されて以降,中国国内において患者の報告が継続している.また,4月24日には,中国江蘇省帰りの患者が台湾において発症が報告されており(4月26日時点ではICUで人工呼吸管理となっている),大陸外で初の感染者がでている.ただし,感染拡大速度は遅く,ヒト-ヒト感染も確認されておらず,現時点ではパンデミックとは程遠い状態にある.このため,渡航制限はなく,現時点では本邦の新型インフルエンザ等感染症特別措置法の対象外である. ■日本ではまだ発生例はなく,ヒト-ヒト感染も確認されておらず,ヒト-ヒト感染があったとしても非常に限定されていると考えられているが[1],新型インフルエンザ感染症等特別措置法を1ヶ