松川・佐々木・羽生(2014)「有明海奥部の貧酸素と諫早湾干拓事業の因果関係の検証」がこの5月に出ました。著者の一人の佐々木さんによる漁業統計の解説は、諫早湾干拓事業によって現地の漁師さんたちが追い込まれている苦境を示しています。食料自給率の低い日本で、漁業資源をこれだけ減らすのは奇妙な話です。開門調査が待たれます。
●森口氏の「研究成果」多くが簡易論文 読売新聞など各紙が、米肝臓病学会誌「ヘパトロジー」や英医学誌「ランセット」などに掲載されるとして取り上げた森口氏の「研究成果」は、その多くが正規の論文ではなく、情報交換を目的とする簡易論文だった。 米国立生物工学情報センター(メリーランド州)の文献データベースによると、森口氏単独か、森口氏を筆頭著者とする英文の論文20本のうち、16本は簡易論文だ。 森口氏の研究成果の発表の中には、今回の「iPS細胞から心筋作製」のように、国際学会で発表されるものも含まれている。しかし、読売新聞09年9月2日朝刊の記事「肝臓のがん細胞 9割正常に戻る」で報じた米ボストンでの学会や、毎日新聞09年7月9日朝刊で取り上げた「肝がん細胞からiPS細胞」が発表されたスペインの学会は、今回のニューヨークの学会と同様に、簡素なポスター発表が行われただけだった。 続きを読む
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