自然界には様々な植物が存在し、その植物の有効成分から数多くの薬品が作られています。 これはその様な背景の中で繰り広げられた、「あるお話」です。 ある博士が、独自の生薬配合で新たな「胃薬」を発明しました。 当初はあまり注目される事はありませんでしたが、彼はその胃薬を『特別なもの』であるとして、英語名「Exceptional Medicine」、日本名で「胃薬」と「いい薬」をかけて「E薬(いーやく)」と名付けました。 そして彼は「E薬があなたを救う」という宣伝本を出し、そこで「E薬」の万能性を唱えてその本はベストセラーとなり、こうして「E薬」の名は世間に知られる事となります。 初め「E薬」は胸焼けがよく直ると評判でしたが、本の内容に刺激された読者が、試しにぬかみそにE薬を混ぜて発酵させた液体(「E液」)を飲んだ所、それが便秘によく効いたという話が評判になり、やがておりからの健康・自然ブームにも