幼い命を奪う虐待をなくしたい−。こどもの日の5日、児童虐待の厳罰化などを求める「ひまわり署名プロジェクト」が神戸市須磨区で関西初の街頭署名を行う。大阪市の松本聖香さん=当時(9)=が昨春、母親らの虐待で衰弱死した事件がきっかけ。企画した主婦の高野弓枝さん(32)=須磨区=は「虐待が相次ぐ状況に、いてもたってもいられなかった」。同じ思いの母親たちが子育ての合間を縫って応援に駆けつける。 高野さんは、ささいなことで殴られ、食事も満足に与えられずにベランダにほうり出されて死んでいった聖香さんの事件を知り、「あまりにひどすぎる。虐待をなくすためにできることがないか」と関西在住者ではただ1人プロジェクトに加わった。 昨年10月にはプロジェクトのメンバーと大阪市西淀川区の聖香さんの実家を訪ねて仏壇に手を合わせ、実父や祖父母の話に涙を流した。ただ、自分の子供がまだ3歳と小さく、街頭署名の準備など中心