丸元淑生さん(まるもと・よしお=作家、料理・栄養学研究家)が3月6日、食道癌で死去された。74歳。ご冥福を祈ります。 本ブログでも何度か紹介したことがある。私もずいぶん勉強させてもらった。(「野菜の薬効」08年2月23日ほか) が、74歳の若さで食道癌とは、いささか腑に落ちない。あれほど栄養を研究され、実践されていたのに、どうして癌なんかになったのか。 丸元淑生さんは作家で芥川賞候補にはなったが、小説家としては成功したとは言いがたく、料理・栄養の研究家として世に出た方であった。彼の功績としては、料理本を(今もそうであるが)ただ単においしければいいとする凡百の料理研究家と異なり、栄養面を土台に著したことにある。それと、日本でのサプリメントのブームを(アメリカから“輸入”して)起こしたことであろう。今やコンビニや安売り薬局では欠かせない栄養サプリメントは、彼が広める端緒をつくったと言って