アラザンとはお菓子のトッピングに使う銀色のつぶつぶで、砂糖の粒を銀で薄くコーティングしたものです。 「アラザンの銀色の正体はなんでしょう」と身の回りの人に訊いてみたのですが、意外とこれが本物の銀であると知っている人は少なかったです。 アラザンが砂糖と銀で出来ていることから、砂糖を水に溶かしてしまえば銀が残るので分離は簡単です。 実際には多少のデンプンも含まれているので、塩酸を含むトイレ用洗剤で加水分解して銀のみを取り出す方針で実験してみます。 バレンタインの時期などは製菓材料として100円ショップでも手に入るのですが、季節外れなのでなかなか見つけられませんでした。 業務用のアラザン(100 g入り)を3袋注文し、いざ実験開始です。
科学的には、グルタミン酸ナトリウムを常識的に食べる量であれば安全とされています(食品安全委員会の資料「食べ物の基礎知識」参照)。 味覚障害を引き起こすとの説も、後述しますが根拠はあやふや。あり得ない、という見方が科学者の大勢です。なのに、消費者の中には嫌う人が多い。その現象は世界で見られ、アメリカでもno-MSGとパッケージに大きく書いた食品が売られています。どうして誤解されているのでしょうか? 味の素社がこの問題と正面から向き合い、世界へ正しい情報発信をしようと9月20、21日、ニューヨーク・マンハッタンのホテルでフォーラムを開きました。 シェフや栄養士、メディア関係者、それに世界各国の味の素現地法人から社員や協力者、オピニオンリーダーなど約200人が集まり、講演やパネルディスカッションが行われました。 日本企業が海外で開くこの手のイベントは、日本国内で「海外で開催しました」と言って箔を
前からよく聞く「長年海苔ばっか食ってきたせいで、日本人の腸だけに海藻を消化できる酵素をもつ菌がいる」という話がうさんくせーなと思っていたので、ちょっと調べてたみたら案の定 これガセビアじゃねぇかぁー! ってなったので話をまとめておく。 ×日本人だけが消化出来る ○日本人の一部からは発見されている ◎そもそもサンプル人数が少ないので「日本人はたまに持ってる」と判るが、ほかの地域/国がどうなってるのかは分からない 日本人「だけ」というならば世界中のあちこちから幅広くサンプルを集めて検証しなければならないが、話の出所になったと思われる論文では、そんな検証は成されていない。実際に検証されてるのは日本人と北米人だけ。そしてそもそも、元になった調査は海草を分解できる腸内細菌の機能がどこから来たのかという考察と、異なる文化間での腸内細菌の種類の違いについてが主題となっている。 日本人の腸の中でしばしばみ
「てっちり」や「てっさ」などのふぐ料理に使われる高級魚、「トラフグ」は、最近では外国人観光客からも人気ですが、「ゲノム編集」と呼ばれる生命の遺伝情報を自在に書き換えられる技術を使って、通常の2倍のスピードで成長する「トラフグ」を作り出すことに京都大学などのグループが成功しました。養殖だと2年かかるところを1年ほどで出荷できる状態になるということで、グループでは、「高級魚のトラフグを、短期間に育てられるようになれば、価格も下がり、もっと多くの人に手軽に食べてもらえるようになる」と話しています。 まず、筋肉の成長を抑えている「ミオスタチン」という遺伝子を操作し、働かなくしたところ、ふぐの身の部分が、通常の1.4倍ほどある肉付きのよいトラフグを作り出すことができたということです。 続いて、ふぐの食欲を抑えている遺伝子を操作し、働かなくしたところ、エサを食べる量が増え、骨の成長や体重が増えるスピー
キムワイプへの歪んだ愛情 生物や化学の実験をしたことがある人はよくご存知の通り、科学の研究室では、全国どの研究室を覗いても、決まってある特別なティッシュが使われています。 その名は「キムワイプ」! キムワイプは普通のティッシュのように毛羽立つことはなく、液体の吸い取りにも優れているため、ミクロな物質を扱う実験で重宝されています。そんなキムワイプは理系としてのアイデンティティの一部にもなり、理系研究者や学生たちに寵愛されているのですが、あまりにキムワイプ愛が肥大化したせいか、こんな噂まで流れているようです。 「キムワイプおいしい」 キムワイプおいしい党によるプロパガンダは激しく、TwitterをはじめとするSNSでは、時折このような狂気を孕んだ画像がタイムライン上に登場します(*1)。 確かに、可愛い猫を見ると「食べちゃいたい」と思うような、「愛しすぎて食べてしまいたくなる心理」が存在するこ
マーガリン、ショートニング、ホイップクリームには病気の原因になりやすいトランス脂肪酸が多く含まれている危険な食品である、という話題は雑誌やネット上でよく見かけます。それだけ食べものと健康の話題に多くの方が興味を持っているということなのでしょう。今回はその中でも印象の強い「トランス脂肪酸はプラスチックに似ているから危険」という話の妥当性について考えて見たいと思います。 ■プラスチックだから危険という話はどこから来たの?マーガリンやショートニングは液体の油を原料にして、バターのような常温で個体の食品を工業的に安定供給したいという要望からつくられるようになった食品です。常温で液体の多価不飽和脂肪酸という油に【水素添加】という操作を行うことで、常温で個体の飽和脂肪酸の割合を増やすことでバターのような食感が得られます。この水素添加を行う時、飽和脂肪酸と一緒にトランス脂肪酸もできるのです。ようするに副
「アスパルテームは殺虫剤で化学兵器」 少し前にFB上でシェアされていたらしい噂です。Twitterで教えていただきました。 アスパルテームは殺虫剤で化学兵器です(魚拓) 上記がシェアされていた記事ですが、同様の内容の記事はネット上にたくさん存在しますのでこれがオリジナルではないでしょう。あくまで一例として参照願います。 人工甘味料、特にアスパルテームについては様々な噂があり*1、また人体に対する影響については膨大な研究がなされていてちょっと調べきれないので、この記事ではアスパルテームの殺虫効果に絞って調査してみました。 なお、アスパルテームについての基礎知識としては以下のサイトが参考になると思います。「買ってはいけない」で紹介されたフェニルアラニン有毒説についての解説もあります(フェニルアラニンは、先天性のフェニルアラニン代謝障害である「フェニルケトン尿症」の患者では、成人までは摂取量を制
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 WHO(世界保健機関)の組織である「国際がん研究機関」(IARC)が26日、レッドミート(牛、豚、羊、馬などの肉)と加工肉(ハム、ソーセージ、コーンビーフ、ビーフジャーキーなど)の発がん性について発表した。 レッドミートは、probably carcinogenic to humans (おそらくヒトに発がん性あり)というグループ2A、加工肉はcarcinogenic to humans(ヒトに発がん性あり)というグループ1である。 (一部報道は、レッドミートを赤身肉と表現しているが、日本語でいうところの赤身肉(脂の少ない肉)
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#納豆に何入れたら一番おいしいか選手権 - hitode909の日記 http://hitode909.hatenablog.com/entry/2015/03/30/215342 が人気らしいので納豆について書いてみたいと思います。 納豆は大豆を蒸して納豆菌を付けて発酵させたものです。 市販で売られている納豆に使われている納豆菌の大半は 北海道帝国大学農科大学(北海道大学)から売りだされた 納豆生成菌の水溶液が源流とも言われています。 納豆菌の抽出は 1906年の東京帝国大学農科大学(東京大学)沢村真博士 納豆菌の中から単独菌への分離と菌の改良は 1913年の盛岡高等農林学校(岩手大学)教授の村松舜祐博士 近代製法の確立と納豆菌の培養販売普及を行ったのが 1918年北海道帝国大学農科大学(北海道大学)教授の半澤洵博士 納豆文化史 http://www.yamadafoods.co.jp/
炭水化物は是か非か、「糖質制限ダイエット」は是か非か。今、この問題をめぐって主張が真っ向対立する2冊の翻訳本が、書店の店頭に並んでいる。 「糖質制限ダイエット」派の主張 人類は何百万年も続いた旧石器時代の狩猟採集生活に適応するように進化してきた。農耕が始まったのはわずか1万年前のこと。原始人にならって穀物を食べることをやめて肉食中心の食事に変えれば、健康になる、というのが「糖質制限ダイエット」派の主張である。 糖質制限は、もともとは糖尿病を治療するための食事法で、炭水化物=糖の摂取を極力控えるというものだ。女性誌のダイエット特集では「糖質オフ」は、必ず出てくるほどのキーワードになっている。 その「糖質オフ」にお墨付きを与えているのが、ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士が書いた『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』(NHK出版)だ。レイティ博士は、近代文明がもたらしたマイナス面
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