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ブックマーク / katoler.cocolog-nifty.com (7)

  • リーマンブラザーズの破綻と米国経済の深層で本当におきていること - カトラー:katolerのマーケティング言論

    リーマンブラザーズの破綻のニュースが地球を駆けめぐった。 後世の人々は、この日のことを世界経済という舞台が突然暗転した日として、長く記憶にとどめることになるだろう。 リーマンブラザーズの経営が危機的な状況にあったことは、市場関係者であれば知っていたし、自力で再建できるレベルを超えていたことから、ひょっとしたら・・・という思いも心のどこかにはあった。しかし、米国を代表する巨大な投資銀行が当に破綻の瞬間を迎えるとは考えたくもなかった。想像を超えた事態が進行しているのである。誰もが事態の深刻さと、この状況がどこまで広がるのかを把握できない不気味さに慄然としている。 昨年からのサブプライムローンの破綻に始まる米国発金融危機の大元にある原因は、世界経済がグローバル化する中、過剰流動性がもたらした信用創造によって、米国の不動産市場が「バブル」化していたことにある。 米国の住宅市場が、バブル状態にあり

    リーマンブラザーズの破綻と米国経済の深層で本当におきていること - カトラー:katolerのマーケティング言論
  • 静かな津波が広がっている ~食糧危機の深層~ - カトラー:katolerのマーケティング言論

    私の父親は、ふだんは滅多に怒らなかったが、卓に出されたべ物を残したり、事に集中しないでべ物を弄んでいたりすると、烈火の如く怒鳴った。 岡山の農家から東京に出てきた父親の脳裏からは、東京暮らしが長くなっても、青々とした稲穂が波打つ故郷の田園風景が離れることがなかったのだろう。 「お前は、米をお百姓たちが、どんな思いでつくっているかわかっているのか!」 家中に響いていた父親の怒鳴り声を今でも不意に思い出すことがあるが、その頃は、子供心に父親は、お米を作っている祖父母のことが好きだから怒るのだろうと勝手に解釈していた。しかし、最近になってようやく、父親が怒っていた当の理由がわかった。 父は、米が卓から忽然と消えてなくなる日が来ることを恐れていたのだ。 日人の歴史の中で、一般庶民が米を腹一杯べられるようになったのは、ここ数十年の間のことでしかない。池田勇人が大蔵大臣の時代に「貧乏人

    静かな津波が広がっている ~食糧危機の深層~ - カトラー:katolerのマーケティング言論
    shkatou
    shkatou 2008/06/02
  • カトラー:katolerのマーケティング言論: 品格ブームの本質 〜品格本はなぜバカ売れするのか〜

    正月の日経新聞に「会社の品格」というの全面広告が掲載されていた。広告には、このが発売以来、7刷され、ベストセラーになっているというコピーが躍っていたが、「国家の品格」「女性の品格」に続いて、3匹目のドジョウを狙うというスケベ心がミエミエで、品のないこと甚だしい。いつから、日では、こうまで「品格」の大安売りをするようになってしまったのか。 「国家の品格」にしろ「女性の品格」にしろ、いわゆる品格のどれにも共通しているのは、パラパラと15分も立ち読みすれば、書いてあることが理解できてしまうほど、内容空疎であることだ。書かれていることは、ある種のノスタルジーに満ちた伝統的な世界観の表明であり、新しいことは何も書かれていない。要するに、買って読むまでのではないのだが、「国家の品格」にしろ「女性の品格」にしろ、200万部をこえる大ベストセラーになっている。「国家の品格」について、以前、このブ

    カトラー:katolerのマーケティング言論: 品格ブームの本質 〜品格本はなぜバカ売れするのか〜
  • アンチエイジングという思想と美肌ブーム ~日本国不老化計画~ - カトラー:katolerのマーケティング言論

    今年も色々な健康ブームがあった。大ブレイクしたといえるのは、何といってもビリーズ・ブートキャンプのフィットネスビデオだが、このごろは、テレビ通販からも姿を消したし、巷の話題にも上らなくなった。日中の老若男女が、数ヶ月前まではあれだけ熱狂していたのが嘘のようだ。たぶん、ビリーのビデオも、かつての「ぶら下がり健康機」と同様に大量の家庭内ゴミとなってしまう運命なのだろう。 過剰な健康幻想が、脅迫観念のように蔓延する日では、健康情報は、瞬く間に消費され、すぐ飽きられてしまう。そこで、常に新手の話題、健康情報をメディアが供給するというマッチポンプ構造ができあがっていて、メディアの動向を見ていれば、次にどんなブームが到来するのか、想像がつく。来年に向かって、大きなトレンドになりそうなのが、アンチエイジングだ。 来年の大きなトレンド「アンチエイジング」 アンチエイジングは、もとは米国から渡来したもの

    アンチエイジングという思想と美肌ブーム ~日本国不老化計画~ - カトラー:katolerのマーケティング言論
    shkatou
    shkatou 2007/12/28
  • アスタキサンチンが、きたー!                   ~サプリメント・ブームの諸相~ - カトラー:katolerのマーケティング言論

    サプリメント・ブームである。 10年程前にも、「ビタミンブーム」というのがあった。そのブームの種「ビタミンバイブル」(アール・ミンデル著)が、カトラー家の棚にも埃をかぶって置いてあるが、当時のビタミンブームは、生化学の新しい研究成果をもとにビタミンの新たな効能が発見されたことが背景になっていた。しかし、ビタミンの種類は限られていたので、世の中のビタミンと呼ばれるものにひととおりスポットライトが当たり、一巡してしまうと、そのブームは自然と終息してしまった。 バイオ技術の革新が生み出した健康ブーム それに対して、現在のサプリメント、健康成分ブームは、主にバイオ分野の技術革新によるところが大きい。コエンザイムQ10、ヒアロルン酸、茶カテキンなど、自然素材に含まれた健康成分に関する効能研究や抽出・製造技術が飛躍的に進歩して、続々とあたらしい健康成分が発見され、商品化が進んでいる。横文字の外来の

    アスタキサンチンが、きたー!                   ~サプリメント・ブームの諸相~ - カトラー:katolerのマーケティング言論
  • 万国のニート、フリーターたちよ、団結せよ! - カトラー:katolerのマーケティング言論

    前回のエントリー記事「パリが燃えている」の中で、日ニートやフリーターが、今回のフランスの暴動のような集団行動を引き起こす可能性について言及したところ、ひろさんからは、「阪神淡路大震災の時には、比較的平穏だった」ことから「(日の状況について)もっと、自信を持ったほうがよいのでは?」という意見や、武井さんからも「ニートやフリーターは山谷や愛麟地区の予備軍としての存在ではない」という指摘をいただいた。いずれも重要な問題提起を含むコメントであり、このことについてもう少し考えて見たい。 満腹した羊としてのニート、フリーター ニート、フリーターのことを考えた時に、私の脳裡に真っ先に浮かぶイメージは、バクダットで現地のイスラム武装集団に捕らえられ、首を切られて斬殺された香田青年が、ビデオ映像で命乞いする姿だ。 いうまでもなく、こうした憎むべき犯罪行為を犯したテロリスト集団がまず厳しく糾弾されるべき

    万国のニート、フリーターたちよ、団結せよ! - カトラー:katolerのマーケティング言論
    shkatou
    shkatou 2006/09/03
  • 「子殺しの時代」を生きる ~坂東真砂子、子猫殺しの波紋~ - カトラー:katolerのマーケティング言論

    タヒチ在住の直木賞作家、坂東真砂子が、日経済新聞の夕刊の担当コラム欄「プロムナード」で子を自宅の近くの崖地に投げて殺していることを公にしたことが、大きな波紋を呼んでいる。 「こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている」という断りから始まる、その文章の中で、彼女は、「もしが言葉を話せるならば、避妊 手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう」と述べ、「獣にとっての『生』とは、人間の干渉なく、自然のなかで生きること」なので「私は自分の育 ててきたの『生』の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した」と書いている。 この人のを読んだことがないのだが、ホラー小説を書 いていて「死国」「狗神」という作品は映画化もされているようだ。ホラー作家ということで、「死」のイメージを身にまといたいということもあるのだろう か、この日経紙上のコラムでは、タヒチでの生活で日常的に

    「子殺しの時代」を生きる ~坂東真砂子、子猫殺しの波紋~ - カトラー:katolerのマーケティング言論
    shkatou
    shkatou 2006/09/03
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