名古屋大学などは子宮内膜症の発症を促す細菌を同定した。歯周病の原因となる細菌で多くの人が持っているものだった。子宮内膜症ではホルモン剤の内服による治療がされるものの、妊娠を希望する時期には使えない。研究成果は抗菌薬を使う新しい治療法につながると期待している。子宮内膜症は子宮内膜や似た組織が卵巣周辺など子宮外に存在して増えたり、大きくなったりする疾患だ。月経痛を伴い不妊の原因にもなる。生殖年齢に
名古屋大学などは子宮内膜症の発症を促す細菌を同定した。歯周病の原因となる細菌で多くの人が持っているものだった。子宮内膜症ではホルモン剤の内服による治療がされるものの、妊娠を希望する時期には使えない。研究成果は抗菌薬を使う新しい治療法につながると期待している。子宮内膜症は子宮内膜や似た組織が卵巣周辺など子宮外に存在して増えたり、大きくなったりする疾患だ。月経痛を伴い不妊の原因にもなる。生殖年齢に
ブラックホールの合体などで生じる時空のゆがみ「重力波」を観測する施設「KAGRA」。岐阜県飛騨市にあるこの施設で25日、3年ぶりに観測が再開されました。今後、「重力波」を捉えられるか注目されます。 「KAGRA」は東京大学が中心となり2019年に飛騨市の鉱山の地下に建設した大型観測施設で、巨大な質量を持つブラックホールや中性子星といった天体が合体する際などに生じるわずかな時空のゆがみ「重力波」を捉え、さまざまな元素が宇宙にもたらされた起源の解明などを目指しています。 その「KAGRA」による観測が25日午前0時、3年ぶりに再開されました。 「KAGRA」の制御やモニタリングを行う部屋では、24日、観測再開を前に感度の確認や最終調整などの準備が進められていました。 「KAGRA」は、2020年に初めて観測を行いましたが、これまで十分に感度を高められず、「重力波」は捉えられていません。 その理
月面など、宇宙で人類が生活する際に野菜などの食料を生産するための技術を研究する「宇宙園芸研究センター」が千葉県松戸市にある千葉大学松戸キャンパスに設置され、17日、開所式が開かれました。 アメリカを中心として日本も参加する国際的な月の探査計画「アルテミス計画」では、人類を再び月に送るだけでなく、月面での長期間の居住も想定され、現地で新鮮な食料をどう確保するか、研究が進んでいます。 こうした中、国立大学で唯一、園芸学部を持つ千葉大学は、月の地下などに設置する「月面農場」で野菜や穀物などの食料を生産する技術を研究しようと、松戸キャンパスにことし1月、「宇宙園芸研究センター」を開設しました。 17日に行われた開所式で、中山俊憲学長は「今後の発展が期待される有人宇宙活動に対応すべく、センターを宇宙園芸研究の拠点としていきたい」とあいさつしました。 センターでは、重力や圧力が低い宇宙の特殊な環境下で
ドイツのミュンヘン大学などのチームは冬眠中のヒグマが長期間動かずに寝ていても、血管が詰まる血栓症になりにくい仕組みを解明した。冬眠中のクマの血液では血小板の特定のたんぱく質が約50分の1に減少し、血栓ができにくくなっていた。人でも体を動かせない脊髄損傷の患者は同じたんぱく質が少なかった。たんぱく質の働きを抑えることで、血栓症の予防法を開発できる可能性があるという。人は長時間体を動かさないでいる
光ファイバーを使って内視鏡を注射針よりも細くする技術の開発に慶應大学などのグループが成功しました。実用化されれば、ひざの関節などの内視鏡検査で患者の負担を減らせると期待されています。 開発を行ったのは慶應大学の小池康博教授と、医学部の中村雅也教授、それに医療機器メーカーなどで作るグループです。 グループは、特殊な光ファイバーに光を通すとレンズと同じように屈折することに注目し、レンズの代わりに光ファイバーを取り付けた内視鏡を開発しました。 開発した内視鏡は太さが1.25ミリほどと非常に細いため点滴などで使う注射針の中を通すことができ、解像度の高い映像を撮影できるということです。 グループによりますとこれまでひざの関節などの内視鏡検査は全身麻酔での手術が必要でしたが、開発した内視鏡は、ごく小さな穴から挿入できるため患者の負担を減らすことが期待できるということです。 また、光ファイバーは、プラス
富山大学は、手足が震えたり体が動かなくなったりする難病、パーキンソン病の発症メカニズムを発見したと発表し、今後、新たな治療法につながることが期待されます。 この研究は富山大学学術研究部薬学・和漢系の酒井秀紀教授や藤井拓人助教などで作るグループが行いました。 パーキンソン病は、手足が震えたり体が動かなくなったりする難病で、脳の一部に「αシヌクレイン」というたんぱく質がたまることが原因とされています。 この原因を解明するためグループでは、脳の神経細胞の中にある「PARK9」という別のたんぱく質に着目し、その機能を分析した結果、パーキンソン病の原因となる「αシヌクレイン」の分解を進める役割を果たしていました。 さらに薬剤を使って「PARK9」の働きを阻害する実験を行ったところ、「αシヌクレイン」が通常の4倍以上蓄積したということです。 このため「PARK9」の機能の異常がパーキンソン病の発症につ
「テラヘルツ波」と呼ぶ特殊な電磁波で、宇宙にある水などの資源の所在を詳細に特定するプロジェクトが木星と月で動き出す。14日に打ち上げられた欧州の木星探査機には、水の組成や生命の兆候を調べる情報通信研究機構(NICT)などの装置が搭載されている。2020年代半ばには月の水探査への応用も目指す。科学目的の宇宙探査にとどまらず、資源開発を目指す。宇宙の宝地図作りの新たな手段になりそうだ。南米のギアナ
新型コロナウイルスは、脳の中で免疫の働きをする種類の神経系の細胞に感染しやすいことが分かったという実験結果を、慶応大学などの研究グループが発表しました。感染したあとに起きる神経の異常や後遺症の原因解明につなげたいとしています。 これは、慶応大学の岡野栄之教授らのグループが神経科学の国際的な専門雑誌に発表しました。 グループは、新型コロナの脳への影響を調べようと、ヒトのiPS細胞から▽3種類の神経系の細胞と▽脳の一部を再現した「オルガノイド」という細胞のかたまりを作り、ウイルスが感染するかどうか調べる実験を行いました。 その結果、従来の型とデルタ株、それにオミクロン株の特徴を人工的に再現したウイルスは、いずれも脳の中で免疫の働きをするミクログリアという神経系の細胞に感染したということです。 一方で、ほかの細胞やオルガノイドには感染しませんでした。 新型コロナに感染した人では、記憶障害や「もや
早稲田大学の三宅丈雄教授らはコンタクトレンズで涙に含まれる糖の濃度を測れる小型センサーを開発した。わずかな濃度の違いを見極め、失明につながる糖尿病網膜症の疑いがある人を早期に見つけられる可能性がある。今後、コンタクトレンズメーカーなどと安全性を検証する。糖の濃度を計測し、無線でデータを送る小型センサーを開発した。コンタクトに取り付けられるほど薄くて小さい。動物の目に装着した実験では、従来技術の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く