世界各地で発生する干ばつを受けて人工的に雨を降らせる取り組みが広がってきた。中東やアフリカの国が国家計画として今年から相次いで始め、中国も8月に90回超試みた。干ばつなど自然災害による経済損失は世界で50兆円に達する。食糧危機に加え、インフレや供給制約を悪化させる要因にもなりかねない。人工降雨の技術はまだ課題が多く、実用化に向けた開発の加速が急務だ。人工降雨はヨウ化銀や塩、ドライアイスなどを雲
人の脳の反応からその感情などを“見える化”する新しい技術の開発がメーカー各社の間で相次いでいます。 このうち、コニカミノルタは、広島大学と共同で進めてきた脳の反応の解析データから新たな数理モデルを作りました。 この数理モデルを使って、商品のラベルやチラシなどさまざまな画像を分析すると、人がデザインのどこに注目しているかや、どんな印象を受けているかを色や数値などで“見える化”します。 消費者を引き付ける商品開発などで近く実用化します。 技術開発本部の井上暁マネージャーは「これまで、経験と勘に頼ってきたデザインやマーケティングをより効率的に、目にとまりやすくできる」と話しています。 また、三菱電機は、血流に伴う脈波を測定することで脳の活動を解析し、集中しているかどうかや、疲労の度合いなどを数値で“見える化”するセンサーを開発しました。 その数値を見ることで、勤務管理など働き方の改善に活用するこ
太陽表面の大規模な爆発「太陽フレア」への備えが重要性を増している。高エネルギーの粒子やガスが地球に飛来し、全地球測位システム(GPS)や地上の送電網に大きな影響を及ぼす恐れがある。今後特にリスクが高まるのが、民間企業によるものを含めて打ち上げが急増している人工衛星だ。太陽がもたらす甚大災害への備えは十分か。「衛星はいったん打ちあげると、その後に対処できることは少ない。運用に余裕を持たせ、太陽フ
アルツハイマー病の新たな治療薬について、製薬大手の「エーザイ」は最終段階の治験の結果、症状の悪化を抑える効果が確認できたと発表しました。 会社は、来年3月末までに国内や欧米で承認申請を行うとしています。 「エーザイ」は28日、アメリカの製薬会社「バイオジェン」と共同で開発しているアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」について、最終段階の治験の結果を発表しました。 それによりますと、治験は2019年3月からアメリカや日本、それにヨーロッパなどで軽度の認知症の患者や発症の前段階の患者、合わせておよそ1800人を対象に行われ、2週間に1回のペースで薬を投与するグループと偽の薬を投与するグループに分けて、医師などが評価する形で患者の認知機能の変化などを調べました。 その結果、投与から1年半たった時点で「レカネマブ」を投与したグループでは、症状の悪化が27%抑えられ、有効性が確認できたとしてい
宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが進める、宇宙の始まりの理論を証明する天文観測衛星の開発が本格化する。米航空宇宙局(NASA)との協力が実現せずいったん行き詰まったが、フランスなどと協力して2028年度の打ち上げに向けて動き出した。観測で理論を証明できれば日本人研究者のノーベル賞につながる期待が高い。天文観測衛星「LiteBIRD(ライトバード)」は宇宙の始まりとされるビッグバンより前の、宇宙が誕生する瞬間に関する理論の証明をめざす。「インフレーション理論」と呼ばれるこの理論は、佐藤勝彦・東京大学名誉教授と米国のアラン・グース博士が1980年代初頭にそれぞれ独立に論文を発表した。観測で理論が証明されれば、佐藤名誉教授らのノーベル賞受賞は確実と考えられている。
あなたはそちらで、私はこちらにいる。なぜか――。国立科学博物館の展示ケース越しに、古代人の復元模型が問いかけてきた気がした。かつてこの世に人類と呼べる生き物はいくつもいた。いつしか姿を消し、私たち「ホモ・サピエンス」が唯一の人類になった。絶滅した古代人と私たちの命運を分けたのは何か。模型は口を開かないが、代わりに最新の培養技術でよみがえった古代人の「脳」が真実の一端を語り始めた。完璧な脳には、
ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の受賞者が発表され、ことしはペットボトルのキャップをあけるときなど、ものをつまんで回すときの指の使い方を詳細に分析した、千葉工業大学の研究グループが「工学賞」を受賞しました。 日本人の受賞は16年連続です。 「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めた賞で、人を笑わせつつ考えさせる研究に贈られます。 日本時間の16日、ことしの受賞者が発表され、このうち千葉工業大学の松崎元教授などの研究グループが「工学賞」を受賞しました。 この研究では、ペットボトルのキャップやオーディオの音量をあげるつまみなど、ものをつまんで回すとき指をどのように使うのか、つまみの太さを変えて調べる実験を行いました。 そして、つまみの太さと使う指の本数との関係や指の位置との関係を詳細に分析しました。 主催
北海道大学や金沢大学などの研究チームは、たんぱく質に似た折りたたみ構造を高分子を使って人工的に作ることに成功した。樹脂の一部を改変したところ、急角度に折れ曲がった構造をもつ高分子を合成できた。生体内で働くたんぱく質のように様々な機能をもつ高分子の開発につながる。たんぱく質はアミノ酸が連なった天然の高分子で、らせん状やシート状といった構造をいくつも組み合わせることで様々な機能を発揮している。人工
手のひらやわきの下などに異常なほど大量の汗をかく多汗症。大した病気ではないと思われがちだが、恥ずかしさなどで生活の質(QOL)や仕事の生産性が下がることがある。これまでの治療法は保険適用外の薬が第1選択肢だったため使い勝手が悪かったが、わきの症状については塗り薬や拭くタイプの外用薬が発売され、より手軽に治療できるようになった。「白い服がストレスなく着られるようになった」。東京都在住の50代の女
日本やベルギーなどの国際研究チームは太陽系から約100光年離れた宇宙に生命が住める可能性のある惑星を見つけた。太陽のように熱や光を出す恒星の撮影画像を詳細に解析すると、液体の水が存在しうる距離を公転する惑星があった。今後、惑星の表面にある大気の性質を詳しく観測して、生命に必要な液体の水があるかどうかを調べる。太陽系以外で生命の存在する可能性のある惑星を探す取り組みが進んでいる。恒星の周りを惑星
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く