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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (86)

  • 政治と「階級社会」 - 雪斎の随想録

    ■ 森繁久弥さんが主演した映画小説吉田学校』に印象深いシーンがある。 講和の実現に向けて格的に走り出した吉田茂(森繁久弥)が、外務次官(神山繁)に条約案の作成を命ずる。 だが、外務次官は、吉田が満足する案を出せず、吉田から何度も突き返される。 そうした遣り取りの中で、外務次官は、親の死に目にも会えない激務を続ける。最後に案が出来上がり吉田から「ご苦労だった」と言葉を掛けられた次官は、脱力したように落涙するのである。 吉田と外務次官の関係は、単に政治家と官僚の関係ではない。 戦前には外務次官を務めた吉田にとっては、その次官は広い意味での昔日の部下であったであろうし、何よりも東京大学法学部の後輩であった。 「政治家主導」とは、最近になって浮かび上がったような雰囲気があるけれども、吉田時代は、「政治家主導」でなかったといえるのか。 戦後、特に「三角大福中」の頃までは、余程、「政治家主導」だっ

    政治と「階級社会」 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2009/11/18
    昨今の自民党議員にこそ、それを言うべきでしたね。
  • 夏をあきらめて - 雪斎の随想録

    ■ 波音が 響けば 雨雲が 近づく 二人で思い切り 遊ぶはずの On the Beach きっと誰かが 恋に破れ 噂のタネに 邪魔する 君の身体も 濡れたまま 乾く間もなくて 胸元が 揺れたら しずくが 砂に舞い 言葉も無いままに あきらめの夏 ―桑田佳祐 『夏をあきらめて』 この数日、雪斎の故地である宮城県北に引きこもっていた。ちょっと、びっくりするような涼しさであった。「電脳」は使えない環境であった。現在では、テレビや新聞では、必要な情報は得られないものだと実感した。 既に、衆議院選挙公示である。此度の選挙は、どういう結果になるのかが判らない。四年前の選挙も、与野党伯仲だろうと当初は予測されていたのが、あの結果であった。馬券予想ではあるまいし、そうしたことで盛り上がることにはたいした意義もあるまい。 とはいえ、自民党は、少なくとも政権維持は無理であろうというのが、大方の予想である。 な

    夏をあきらめて - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2009/08/21
    『「自民党は黙って戦後体制を保守せよ」、「自民党右派の影響力が消えることが憲法改正の条件だ」』欠くべからざる大災厄であったのかも知れんね。LDP的に。
  • 政治と社交、外交人材としての「元総理」 - 雪斎の随想録

    ■ 『溜池通信』で、「元総理経験者を大使に…」という提案があった。 実は、十余年前に、雪斎が仕えた愛知和男代議士が同じ提案をしたことがある。 愛知代議士の提案は、「細川護煕元総理を駐米大使に」というものであった。外交官の仕事は、行政官僚というよリは、政治家の仕事に近似している。確かに、総理経験者は、最強の人材である。 もっとも、その一方では、外務官僚には、外務大臣という目標を用意しておくことは、考えておいたほうがよいであろう。外交は、政局云々ということには、超然としていることを必要とする。 振り返れば、戦前までは、外務大臣だけは、大体、外交官出身者で占められていたのである。 ところで、前々回のエントリーにコメントを寄せてくれた方がいる。 曰く、「ワインとシンフォニー?もう一つ、必要ですよ。それは女。女から見れば男。旨い酒、惚れた異性、よい音楽、これだけ揃えば、政治など、馬鹿らしくてどうでも

    政治と社交、外交人材としての「元総理」 - 雪斎の随想録
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    synonymous 2009/07/16
    『ウィーン会議は、何故、踊ったのか。それは、高坂正堯先生によれば、「機が熟するのを待つために」踊ったのである。』これ、ヨーロッパ流。
  • 政治に関する四題 - 雪斎の随想録

    ■ 此度の選挙は、「麻生太郎 vs 鳩山由紀夫」の対立構図で行われる。 しかし、来ならば、此度の選挙は、「小泉純一郎 vs 民主党」の構図で行われるべき選挙ではなかったか。 つまり、それは、小泉純一郎元総理が、「郵政」を含む「構造改革」路線への評価を問う選挙ではなかったのか。 そうならなかったのは、自民党が総裁任期を二期四年と区切ったからである。 自民党政権である限りは、こういう政党の都合で総理の任期が区切られる事態が生じる、同じような事例が中曽根康弘元総理のときもあった。中曽根元総理も、異例の高支持率の中で勇退したのである。 だから、小泉元総理の後の三代の宰相は、「なる必要もなかった」宰相だったということになる。 麻生太郎総理に至っては、目立った失政と呼べるものがないにもかかわらず、あれほどの苦境におかれている。今のままでは、非難轟々の中で政権の座を去ることになりそうだが、少なくとも、

    政治に関する四題 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2009/07/15
    id:kechack 曖昧に終わらせない方が良いこともあるのではないでしょうか。しっかりを息の根を絶って次に行くという。
  • 「沈み行く船」に乗ってしまった人々 - 雪斎の随想録

    ■ ウィリアム・クリントン政権時代に労働長官を務めたロバート・ライシュは、1990年代初め頃に、『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』という書を著した。 書中、ライシュは、人間の働き方を次の三つに分類した、 ① ルーティン・ワーク従事者 ② 対人サーヴィス従事者 ③ シンボリック・アナリスト ①は、決められたことを決められた通りに行う人々である。 ②は、具体的な生身の人間を相手にサーヴィスを提供する人々でる。 ③は、音声、画像、言語その他の抽象的なシンボルを操作して活動する人々である。 たとえば自動車会社でいえば、①は、生産ラインでの組み立て担当、②は、販売・営業・顧客サーヴィス担当、③は、デザインや広告・宣伝担当という具合になるであろう。①の作業に必要な資質は、何よりも正確さということになるし、②には、接した人々に佳い印象を与えることであり。③には、独創性や説得性ということになる。 ライシュ

    「沈み行く船」に乗ってしまった人々 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2009/01/05
    帰農は棄民にしかならんぜよ。雪斎のやーなとこがでてる...
  • 「平和呆け」批判の中の「平和呆け」  - 雪斎の随想録

    ■ 一昨日、産経新聞「正論」欄に下掲の論稿を寄せた。 ○ 安全保障政策の不備こそ問え この論稿それ自体は、だいぶ以前に出来上がっていたけれども、スケジュールの都合で掲載が延び延びになっていた。自衛隊将官(陸海空三幕僚長の一)を務めた方に事前に読んでもらって、「違和感はない」という反応を得た。 予定通り、この論稿は、一般には「分裂した」評価を得ているようである。 「保守・右翼」層は、「●●(雪斎の名)は、田母神論稿を全然、肯定的に評価しない」と不満を漏らしているようであるし、「進歩・左派」層は、この論稿における「軍事予算は足りない」という主張を嫌がっているようである。 日国憲法前文に曰く、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」である。それならば、具体的に何をするのか。 紛争調停や平和維持にかか

    「平和呆け」批判の中の「平和呆け」  - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/12/26
    『「私に課せられた任務は、文民による指導部(政府)のためにあらゆる選択肢を提示することであった。民主主義国家では、戦争を決断するのは大統領であって、将軍ではない」』コリンパウエルの言。
  • 「カネ」と「女」、そして「統治」 - 雪斎の随想録

    ■ 岡喜八監督の映画『吶喊』を観た。タイトルは、「とっかん」と読む。「突撃」と叫んで突入していく時の雄たけびを指す言葉である。雪斎が割合、好きなATG配給映画の一策で、1975年に制作されたものである。 何故、ATG系の映画が好きかといえば、その多くからは、「人間の体臭」が伝わってくるからである。少なくとも、それは、1980年代後半の「バブル経済」の後には、消えてしまった世界である。この映画には、仲代達矢さんや田中邦衛さんのようなクラスも出ている。つくづく、「この時代の日には、無茶なエネルギーがあった」とおもう。 物語の舞台は、戊辰戦争時の奥州である。粗筋は、こちらを参照されたい。「官軍の暴虐」ぶりをまともに描いている点では、珍しい映画であろう。 主人公となるのは、二人の若者である。岡田裕也さん演じる万次郎は、「スマートで抜け目ない若者」である。官軍の密偵という立場であるけれども、官軍

    「カネ」と「女」、そして「統治」 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/12/26
    雪斎の乾いた絶望感。
  • 「気持ちは判る…」で納得しない…よな。 - 雪斎の随想録

    ■ これは、心底、嫌な話である。 □ 連続テロか 元厚生事務次官宅でが刺され重傷 11月18日  産経新聞 18日午後、東京都中野区の元厚生事務次官、吉原健二さん(76)宅で、家にいたの靖子さん(72)が、宅配便の配達を装った人物に刃物で刺された。女性は重傷。警視庁で連続テロの可能性もあるとみて男の行方を追っている。 同日午前には、同じく元厚生事務次官の山口剛彦さん(66)とその(61)がさいたま市内の自宅玄関で刺され死亡する事件がおき、埼玉県警が殺人事件として捜査している。 吉原さんは1986年に社会保険庁長官、88年に厚生事務次官を歴任。その後、日赤十字社理事などを務めた。 「テロ」という言葉を聞くとは、思わなかったけれども、NHKの九時台のニュースでも、テロというニュアンスで伝えられていた。確かに、年金行政を扱っていた元高官が襲われたのだから、何らかの意図を伴った「テロ」と考

    「気持ちは判る…」で納得しない…よな。 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/11/19
    id:k-takahashi いや、それ、中国...
  • ロイヤル・コンセルトヘボウの響き - 雪斎の随想録

    ■ 昨日夕刻以降、サントリー・ホールで、「マリス・ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」のコンサートに出かける。 プログラムは。以下の通りであった。 ① ブラームス      交響曲 第三番 ② ムソルグスキー   組曲「展覧会の絵」 アンコール ③ ブラームス      ハンガリー舞曲、第一番 ④ グリーグ       組曲「ペール・ギュント」より、山の魔王の宮殿にて 開演前にグラス一杯のワインを入れて少し酔いが回ってきた状態で、ブラームスの交響曲第三番を聴いた。 実に気持ちよい時間であった。 演奏自体は、雪斎が云々しても意味はない。流石に、「黄金のブラス、ビロードの弦」と呼ばれるコンセルトヘボウの響きである。 インターバルの時間に、もう一杯のワインを入れて、組曲「展覧会の絵」を聴いた。 意外なハプニングがあった。 指揮中のマエストロの着けていたサスペンダーが外れて、指揮台の上

    ロイヤル・コンセルトヘボウの響き - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/11/12
    コンセルトヘボウでブラームスか。おいしそう...
  • 世論に惑わず政治に拘わらず - 雪斎の随想録

    ■ 前回のエントリーの補足である。 「農民の救済を唱え政治の改革を叫ばんとする者は、先ず軍服を脱ぎ然る後に行え」。 終戦時の陸軍大臣であった阿南惟幾は、二・二六事件の折、陸軍幼年学校校長として全校生徒を集めて、このように訓示したと伝えられる。 因みに、戦前には武官は誰でも頭に入れておくことが要求された「軍人勅諭」には、次のような一説がある。 一、軍人は忠節を尽すを分とすへし 抑(そもそも)国家を保護し国権を維持するは兵力に在れは兵力の消長は是(これ)国運の盛衰なることを弁(わきま)へ世論に惑はす政治に拘(かかは)らす只々一途に己か分の忠節を守り義は山岳よりも重く死は鴻毛(こうもう)よりも軽しと覚悟せよ其(その)操(みさを)を破りて不覚を取り汚名を受くるなかれ 「世論に惑わず政治に拘わらず」とぃうのが、武官の領分だというのである。 『軍人勅諭』に書かれてあることには、雪斎は総じて異存はな

    世論に惑わず政治に拘わらず - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/11/05
    「論文に応募した自衛官は、五十人近くいるようである」えぇっ!だいぶヤバいのではないですか。
  • 雪斎の随想録: 「麻生総理のバー通い」批判の下らなさ

    ■ 帝国ホテルに「オールド・インペリアル・バー」という名のバーがある。 そこで、昔、スコッチを飲んでいた時期がある。 「永田町」時代の三十歳を過ぎたばかりの頃である。 雪斎は、10代後半の頃、バーが醸し出す「大人の世界」に強い憧れを抱いていた。 だから、『中央公論』に寄せた論壇デビュー作で手にした最初の原稿料は、バーで飲むことに費やした。 そこで判ったことがある。 麻生総理と同じことを言うつもりはないけれども、「オールド・インペリアル・バー」で飲むことは、「思ったほど、高くない」ということである。スコッチの味を覚えるための授業料のつもりならば、一杯1500円くらいのものは、確かに高くはなかったわけである。 杉村大蔵議員が当選直後の頃、「料亭に行きたい」と発言し、周囲をあわてさせたことがある。 昭和後期の「三角大福中」の頃、「日没以降の政治」の舞台は、料亭であった。 政治という世界にまつわる

    雪斎の随想録: 「麻生総理のバー通い」批判の下らなさ
    synonymous
    synonymous 2008/11/02
    まぁ、俺はホテルのバーよりも、パブでシングルモルトを飲みたいね。
  • 田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録

    ■ 田母神航空幕僚長更迭の件について記してみる。 雪斎も、件の論稿を読んでみた。 率直にいえば、雪斎は、この論稿には高い評価を与えられない。「不可」に限りなく近い「可」というところである。「不可」にしなかったのは、「自分と意見を異にする論稿は、否定的に評価する」真似は、したくないからである。少なくとも、懸賞論文で「最優秀」を取るようなものではあるまい。選考した人々の見識は、どうなっているのであろうか。 というのも、これは、雑誌『正論』辺りに載ったならば、航空幕僚長が書いたということを除けば、他の論稿に埋没するような「没個性的な」中身であるからである。とある漫画家の漫画に影響されて、保守論壇の作品に触れ始めた若者が、そういうものを必死になって真似して自前の論稿を書けば、こういうものができるという風情であろう。要するに、この論稿を航空幕僚長が書く「必然性」が、まったく判らないのである。 たとえ

    田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/11/02
    雪斎のバランス感覚はいつも素晴らしいのだけど、どうして保守論壇の皆さんが、この感覚に習わないのかが不思議でならない。
  • 「パール論争」の下らなさ - 雪斎の随想録

    ■ 今年春より、隔月で『読売新聞』で論壇ショート・コメントを担当しているので、色々な雑誌を手広く読んでいる。ところで、最近、頻繁に目にするのは、「パール判事」という文字である。 ラダ・ビノード・パール判事は、東京裁判でA級戦犯とされた人々を無罪とする判断を示した人物として有名であるけれども、その判断の意図をどのように解釈するかで、論争が起こっているわけである。 ただし、雪斎にとっては、あまり面白くない論争である。 国際刑事裁判所((International Criminal Court、:Cour Pénale Internationale)という枠組がある。それは、「集団殺害犯罪」、「人道に対する犯罪」、「戦争犯罪」に関する個人の責任を追及する枠組である。冷戦終結後、民族紛争に伴う大量虐殺など「人道に対する罪」を裁く国際犯罪法廷が安全保障理事会決議によって臨時に設置された。旧ユーゴスラ

    「パール論争」の下らなさ - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/10/07
    白雪斎
  • 民主党発「永田町不況」か。 - 雪斎の随想録

    ■ 「いい加減にせいよ…」と思う、 日銀総裁人事に関して、民主党の反対の理由は三つである、 1 財務次官経験者では日銀の独立性が保てない。 2 超低金利政策に責任がある。 3 五年前にも反対した。 3は理由にならない。 1も考え方がおかしい。タイガースに移籍した元ジャイアンツの選手が、ジャイアンツの勝利のことを考えるか。 唯一、反対根拠としてまともなもののように映るのは、2である。ただし、あのデフレ環境下で金利を下げるというのは、どうして批判の理由になるのであろうか。 この民主党の理屈は、「ためにする」ものでしかないであろう。 各紙社説は、総裁ネタを扱わなかった読売を除き、朝日、毎日、日経、産経がほぼ一致して民主党の理屈に批判的な論調となっている。当然であろう。 今日水曜日付けの産経新聞「正論」欄には、今年最初の雪斎の原稿が載る。 題して、「民主党発『永田町不況』か」である。 思いっきり、

    民主党発「永田町不況」か。 - 雪斎の随想録
  • 沖縄への「共感」 - 雪斎の随想録

    ■ 過日、雪斎の許に、保守系知識人を中心にして作られた「シンクタンク」への入会案内が回ってきた。 しかし、雪斎は、それには乗らなかった。 政策を検討するためには、「様々な可能性」が考慮されなければならない。だが、この「シンクタンク」に名を連ねている人々の顔触れから判断すると、「様々可能性の検証という誠に地味な作業が行われるようには思えない。 最初から、「保守イデオロギー」に染め上げられた政策を大した検証もせずに提言するのであろうと読めた。 故に、件の「シンクタンク」もまた、「政策研究の場」」というよりも、「政治運動の場」に堕す可能性が高い。 歴史教科書にせよ教育にせよ、近年の保守論壇の面々は、その程度の差はあれ、政治運動家になっている。政治運動家は、国論の分裂という事態を何とも思っていないし、持論を通すためならば、「大衆運動」に手を染めるのも躊躇しない。保守論客の「ユートピア」論議の光景が

    沖縄への「共感」 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/02/27
    コメント欄の「思想浄化」なる言葉を発するご仁は深く軽蔑されるべきであろう。
  • 空港外資規制は是か非か - 雪斎の随想録

    ■ このところ、政府部内で紛糾の材料になっているのが、空港外資規制の一件である。 国土交通省が規制を掛けようとして、金融担当大臣経済財政担当大臣が異論を唱えた。 自民党内でも同意が得られず、「外資規制」のための法案がたなざらしになっている。 これが現状である。 結論からいえば、今、何故、「外資」という言葉でひとまとめにしようとするのであろうか。 雪斎の感覚からすれば、「外資」であれ「内資」であれ、「どのような株主か」が問題である。 今、問題になっているのは、羽田空港運営会社の筆頭株主が豪州系外資ファンドということらしいけれども、留意されるべきは、その外資ファンドが空港の運営にプラスになっているかということでしかないのである。 日は、他の色々なところで外国に頼っている。 普段、口にするギョーザ造りまで中国に頼っていたわけである。 ならば、今さら「外国嫌い」を言っても、仕方があるまい。 結局

    空港外資規制は是か非か - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2008/02/13
    『「有事」対応に拙さを残したままで、何かが起こったときに「外国嫌い」に走るから、おかしなことになる。』その調子ですよ、先生。
  • 子供にカネを掛けない国家 - 雪斎の随想録

    ①②も、「日が如何に子供にカネを掛けていないか」を証明している。このデータだけを見れば、「親は居なくとも子は育つ」とばかりに、「子供は放っておいても育つと思っているのではないか…」と皮肉の一つもいいたくなる。安倍前内閣時の「教育再生会議」は存続するようであるけれども、そこでの提言は、「子供に掛けるカネを増やせ」の一つで充分である。安倍前内閣期の「教育再生」の動きに際しては、子供を出汁にして政治運動をやっているようにしか見えない御仁たちが「右」にも「左」にも蠢いたようであるけれども、そもそも、「カネを掛けていない現状」を放置しているのだから、話にならないというべきであろう。 それにしても、子供にはカネは掛けない、防衛費にもカネを使わないという国が、財政上は火の車というのは、冷静に考えれば解せぬ話である。「溝にカネを捨てるような」効果の上がらないカネの使い方をしていたとううことであろうか。。

    子供にカネを掛けない国家 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2007/10/24
    教育には金かけないとね。家庭にアウトソーシングして済む話ではないよね。
  • 小沢一郎の論理 - 雪斎の随想録

    ■ 今月の論壇では、間違いなく次の話が大いなる話題になることであろう。 □ 政権取れば国連部隊に参加=テロ対策で論文寄稿-小沢氏 10月5日21時1分配信 時事通信 民主党の小沢一郎代表は9日発売の月刊誌「世界」に、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続問題に関する論文を発表する。論文では給油活動に反対する理由を改めて説明する一方、国連決議に基づいてアフガニスタンで活動する国際治安支援部隊(ISAF)について「私が政権を取れば参加を実現したい」と明記している。 論文は「今こそ国際安全保障の原則確立を」と題し、国連関係者の論文への反論の体裁を取っている。政府の新テロ対策特別措置法案の国会提出を前に、ISAF参加を「対案」として示すことで、政権担当能力をアピールする狙いもありそうだ。 最初、見出しを視た時、「中公か文春に載せたのか」と思ったけれども、小沢論稿が載るのは、岩波の『世界』である。日

    小沢一郎の論理 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2007/10/11
    ポジショントークの応酬でしかない。
  • 毎日新聞のコラム - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎と同じことを考えていた方がいたようである。 □ <発信箱>保守論壇の人々=与良正男(論説室) 2007年10月8日 毎日新聞 「リベラル派のあなたから評価されてうれしい」。安倍晋三前首相からこんな電話をもらったのは昨年10月だった。首相就任直後、安倍氏がこれまでの持論を抑え、日中、日韓首脳会談を実現させたことを私は欄で高く評価した。それを読んでの電話だった。 安倍氏はこうした「気配り電話」を年中、かけていたのだろう。「いい人」なのだなあと思ったものだ。 先月初めには安倍氏は決して「戦う政治家」ではなく、質は調整型の人だとも書いた。辞任表明はその翌週。結局、参院選大敗という状況を乗り切るには、いい人過ぎたのだと今思う。 月刊誌などにあふれる保守論壇の人々の「安倍」論をかいつまんで言えば、「戦後レジームからの脱却」路線はまったく正しかったが、徹底しなかったからだめだったということに

    毎日新聞のコラム - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2007/10/08
    『保守論壇も、「心情倫理」を過剰に振りかざす「政治的未熟児」が多い空間になったのである。』
  • 民主党が「テロ黙認政党」と看做される悪夢 - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎が以前から唱えていたことは、既に外務省が実行に向けて動いていたようである。 □ 国連決議案、民主説得の材料に=政府、米英仏通じ働き掛け 9月19日13時5分配信 時事通信 アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)の活動を延長するための国連安全保障理事会決議案に日の海上自衛隊によるインド洋上での給油活動に対する「謝意」が明記されたことを受け、政府は海自の活動継続に反対する民主党に翻意を促していく考えだ。ただ、民主党の鳩山由紀夫幹事長は決議が採択されても給油活動継続に反対する方針を貫く考えを示しており、同党が方針転換する可能性は低い。 与謝野馨官房長官は19日の記者会見で「国際社会が日の活動をどう評価しているか、将来の日の活動にどういうことを期待しているか、決議案を通じて理解できる」と強調。高村正彦防衛相は記者団に「一番大きな反対理由はなくなるのではないか」と述べ、民主党の態

    民主党が「テロ黙認政党」と看做される悪夢 - 雪斎の随想録
    synonymous
    synonymous 2007/09/21
    小沢的には悪くない展開じゃないかと思っているが。