最近の教科書では、聖徳太子を「厩戸王(聖徳太子)」と記すようになった。憲政史家の倉山満さんは「聖徳太子像は奈良時代の創作と指摘され、『聖徳太子はいなかった』という大珍説まで広がった。聖徳太子と呼ばれていなかったからと言って、事績を片っ端から否定することは間違っている」という――。 【画像】狩野(晴川院)養信筆「聖徳太子二王子像」(模本)東京国立博物館蔵 ※本稿は、倉山満『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。 ■古代史の偉人・聖徳太子が「厩戸皇子」になったワケ 小学生がやりそうな、ひっかけクイズです。 Q 法隆寺を建てたのは誰? A 聖徳太子! Q ぶー! 大工さん‼ 学界って、このレベルの議論を始めるので、タチが悪い。つまんない話をしたので、お口直しに! 昭和を代表する国民的歌手だった三波春夫氏は、「お客様は神様です」というステージ・フレーズでよく知られ、今でも