「車いすバスケをやり始めたぐらいの時から、お付き合いさせてもらっていた方と、今結婚しているが(彼女が)『もう1回頑張ってみたら』と話してくれたお陰で『もう1回やってみるか』と考えられた」 車いすバスケをやめてしばらくは、バスケのことには触れずそっとしておいてくれたという奥さん。絶妙なタイミングで夫の背中を押したのだ。 障害によって、人生が一変した山田さんだが、そこから見えてきたものもあるという。 「周りの支えがなかったら、今の自分はない。周りに恵まれてた。今の夢は生まれた息子にかっこいいお父さんっていうふうに見られたいので、日本代表を目指して頑張りたい」 家族の存在によって生まれた新たな夢。新学期が始まり、多くの生徒たちが教室に集う今、椅子引きといういたずらについて山田さんは子どもたちに伝えたいことがあるという。 「同じような思いをしてもらいたくないので、椅子を引く行為は本当に危険なんだと