副都心としての郊外の活性化 ──まずは荒尾市立図書館の概要を、移転した背景と共に教えていただけますか。(黒瀬) 馬場 荒尾市は東西10km、南北7.5km、面積57.37km2のコンパクトな街で、移転後の荒尾市立図書館fig.1fig.2fig.3fig.4が入居するゆめタウンシティモール(旧あらおシティモール、以下シティモール)fig.5fig.6はそのほぼ中心の緑ケ丘地区に位置します。旧図書館fig.7は海沿いの公共施設が多く建つ場所にありましたがfig.8、ここ十数年において、来館者数は多い年度で5万人弱で、近年は減少傾向にありました。竣工から約50年が経とうとしており、2016年の熊本地震を受けて床にたわみが発生するなど、ハード面で大きな課題を抱えていました。また、延べ約790m2と図書館としては狭く、閲覧スペースやキッズスペースが十分に確保できず、市民ニーズに応えながら図書館機能