帝国データバンク宇都宮支店は25日、写真機・写真材料小売業のサトーカメラ(宇都宮市陽東3丁目)が東京地裁に民事再生手続きを申し立て、保全命令を受けたと発表した。いずれも25日付。負債総額は約12億5200万円。 帝国データバンク宇都宮支店によると、サトーカメラは1964年創業、75年設立。デジタルカメラなどカメラ機材を中心に、写真プリントサービスや中古カメラも取り扱っていた。最盛期は、栃木県や埼玉県などで店舗を運営し、2010年5月期の売上高は約17億3300万円に上った。 一方、携帯電話の普及で、カメラ需要は縮小傾向が続いた。13年ごろから資金難が表面化、最近の売上高は8億円程度にとどまり、債務超過の状態を余儀なくされていた。中小企業再生を手がけるファンドとのスポンサー契約が成立し、今回の法的整理を決断した。営業は通常通り続けているという。 「民事再生」の記事一覧を検索