SCIENTIFIC AMERICANの長い歴史のなかには,まったくひどい記事もあった。同誌編集部は創刊175周年にあたり,過去記事を調べて最も代表的な過ちの例を探し出した。“科学の装い”がときに誤用され,男女差別や人種主義,優生学などの偏見を助長した経緯がある。名声のあるエリート白人男性を過度に重んじた面も。科学の権威を信頼するあまり,それにすがってはならないだろう。頑迷な思い込みを排して前を向く必要がある。 原題名Reckoning with Our Mistakes(SCIENTIFIC AMERICAN September 2020) サイト内の関連記事を読む科学史 キーワードをGoogleで検索する人種主義/社会ダーウィニズム/優生学