宮崎県の口蹄(こうてい)疫問題で東国原英夫知事は6日、県内では民間で唯一、種牛を飼育し、ワクチン接種に同意していない高鍋町の農場への対応をめぐり「種牛は畜産の宝で残したいが、ほかの農家との平等性の問題もある。国、県、農家が納得できる解決策を模索している」と述べた。ただ、期限の6日に県が強制的な殺処分に踏み切る可能性は否定した。 種牛6頭を飼育する高鍋町の農場経営者は「種牛は公共性が高い」と保護を求め、殺処分が前提となるワクチン接種に同意していない。県は6月29日、同農場に対し、口蹄疫対策特別措置法に基づき今月6日までの殺処分を勧告した。 これに関連し、山田正彦農林水産相は6日の閣議後の記者会見で「例外は認められない。県知事には早く殺処分するよう指示している」と述べた。