西日本豪雨で大きな被害が出た岡山、広島、愛媛の3県で、「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」の名称で無料開放されている公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」について、利用時に通信内容が第三者に見られてしまう可能性があるとして、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が注意を呼びかけている。 ファイブゼロジャパンは、携帯大手3社などが提供。一部の避難所にも無線LANの臨時基地局が置かれており、設定すれば、誰でも接続できる。 ただ、ファイブゼロジャパンは緊急時の利便性を優先し、通信が暗号化されていない。このため、接続したスマホなどの通信内容が、悪意のある第三者に盗み見られる恐れもあるという。 NISCの担当者は「利用は緊急時の安否確認などに限定し、パスワードなどの入力が必要なサイトや、ネットバンキングなど金銭の絡むサービスの利用は避けてほしい」と話している。